コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文1)「1密」だけでもリスク高まる可能性
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(地域医療機能推進機構理事長)は16日午後、記者会見を開いた。 【動画】尾身会長が会見 「宣言」解除後の大規模イベントの入場制限は?(2021年6月16日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「尾身会長が会見 「宣言」解除後の大規模イベントの入場制限は?(2021年6月16日)」に対応しております。 ◇ ◇
今以上に科学や技術を使った対策の加速を
司会:それでは会見を始めます。尾身会長、お願いします。 尾身:どうも皆さん、また今日もお集まりくださってありがとうございます。今日は第4回の新型コロナウイルス感染症対策分科会が開かれましたので、その要約、簡単にスライドをもって皆さんに共有したいと思います。時間もあまりないので、簡単にスライド、いきます。 こういうことでタイトルは、多くの国民にワクチンが、接種が行き渡るまで、もう少し掛かりますよね。それまでに、今までも科学技術というもの、あるいはICTを使ってきたんですけど、ここに来て、今までのいろんな要素があったのを少しまとめて、これからこれを集中的に国に、あるいは自治体に、私ども前から一般の人が少しずつコロナ慣れというようなことで疲れてきている、あとは経済的に大変ダメージを受けた業者の方もおられる中で、今まで以上に国や自治体は汗をかいていただく必要があるというのは前から申し上げた、そういう意味では具体的な対策を、こうしたICTやサイエンスを使ってやるということが、今までのをもう、これをまとめて、集中的にやってもらう必要があるということで。1つ1つはそれほど目新しいことはないかもしれませんけど、こういうことを今回、提言して、国、自治体にはぜひ、今まで以上にこういうサイエンスやテクノロジーを使った対策を加速していただいて。
このXカ月が非常に重要
いずれ、もう少ししたらワクチンが。この何カ月か分かりませんけど、このXカ月が非常に重要なので、ぜひそういうことでお願いしたいということです。で、次のスライドいってください。 こういうことで今日のあれは幾つかのカテゴリに分けて、感染の抑制ということでワクチンを、これ、する。国が今、非常に強い、国と自治体がかなりの勢いでやっていただいている。これを先頭にして、これ、感染の抑制、二酸化炭素濃度っていうのは前から言ってる、これについてをもっとやってもらう。それから、感染の早期探知ということで、下水のサーベイランスというのを。皆さん、お聞きかもしれませんけど、これが可能性があるということで、これについても実証実験みたいなことですでに始まってるんで、これをやってもらいたい。 それから、これは1人1人の感染ですけど、こっちは感染拡大ということで、今までもやってましたけど、積極的の検査をやってもらう。これは今までのPCR検査に加えて、抗原の定性キットというのをうまく活用してやる。それから、ICTを活用したシステムということで、これは一言で言えば大きな都市部では、皆さん、リンクが追えない割合が多いということを何度も聞いて、こういうICTを使ってQRコードみたいなものを活用して、リンクの分からない割合っていうのをもう少し減らして。もうそろそろそういう時代で。 そういうことです。今日は。もう駆け足でいきますが、これはこういうことで、もう青壮年層というのは職場や大規模。もうこれはもう皆さん、すでにやっている。むしろわれわれが今日、強調したいのは、こういうこと、高齢者、医療従事者が始まって、こういうことで少しずつ青壮年層にもいって。と同時に、感染リスクの高い集団における接種というのも余裕が出てきたら始めて。これは感染対策の一環として。ということで、情報が届きにくい集団ということで外国人コミュニティーなど、こういう。あるいはクラスターの発生したところということで学生寮。あるいは移動困難な障害を有する場合の在宅介護など。こういうことで、順序よくこういうふうにやるということと同時に、やっぱりリスクが高い、で、感染が起きるとインパクトが強いというところも一緒にやってほしいということで強調しました。それから次、いってください。 抗原定性検査のことはもうよろしいですよね。前も一度、復習ですけども、今、日本では、職場で働いている人の中に、ある都道府県の調査で、7%とか10%が働いていて、そういう人に検査をすると、PCRの検査をすると、無症状者に比べて陽性率が高いということが分かってきました。