コロナ分科会後、尾身会長が会見(全文3完)高リスク者が打ち終われば見方が違ってくる
誰の目にも明らかになる前に予兆を探知する
そういうところでまずこれは、普通考えたって各家でやるというよりは最後の、言ってみればこれ、プール検査と一緒なもんで、考え方はね。だいたい一番集まったところでやると、そこの地域をカバーしているところが分かるわけですよね。で、その中のどこかっていうのはだんだん上流にいけばできるっていう可能性はありますよね。だからそういう中で早く見つかる可能性があると、こういう可能性がある、今、この研究なわけですよ。実際に新規感染者ががっと上がる、こんなに上がってから、誰の目にも明らかになる前に予兆を探知するっていうのがいいですよね。 そうすると何ができるかというと、まずは、あ、そういうことがあるんだなって心の準備ができて、必要だったらそこに検査をするとか、あるいは対策を打つとか、あるいはワクチンは今あれですけど、そういうふうな対策上に当然役立つということを期待してやってる、今、あれですよね。検査あるいはそこで、それこそそこを、措置を打って、ちょっと動かないでください、いろんな、これはまだそこまでいってないですけど、そういうことは、可能性があると思いますね。 毎日新聞:ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。それでは前から2番目、NHKさんお願いします。
東京や大阪での接種を優先する考え方はあるのか
NHK:NHKの水野です。提言について伺います。まず今回この科学とICTを用いた提言、結構、内容が多岐にわたって、特に自治体とかにも具体的な対策を求めることになっています。今の感染状況を考えると、リバウンドがもしするとしたら、それまでに結構いとまがない中でどれくらいのタイムスケジュールでこの対策というものを国や自治体に求めていこうと考えていらっしゃるのかということが1点です。 2点目が、青壮年層へのワクチンの接種戦略について書かれているんですけれども、感染自体を防ぐ、予防するという観点から考えると、高齢者と違って青壮年層については地域的にも感染が拡大している地域に優先してワクチンを効率的に接種するとかっていう、もうちょっと地域的な効率性とか集中性っていうことをやったほうがいいんじゃないかという指摘も結構出ていると思うんですけれども、そうした、例えば単刀直入に言えば東京とか大阪とかそういったところを優先してワクチンを打っていくというような考え方というのはあるんでしょうか。この2点について伺います。 尾身:1番目の質問は、どのぐらいいそうかという話ですよね。で、これ、今回の【本文 00:56:53】の1ページ目に、さっき言ったように、ここですね、ここ、ワクチンが行き渡るまでということですから、そんなに、今この、もう何度も私、申し上げてたけど、高齢者のワクチンが打つまでなんとか、この間にリバウンドを防ぎたいわけですよね、大きな。そういう意味では、いろんなことは本当はじっくりと、例えばQRコードなんていうことも、いろいろ今まで試行錯誤ありましたよね、COCOAの問題もあったり、それでこういういろんなアプリなんかもいろいろ試行錯誤されているんで、本当のことを言えば、じっくりとそれを検証して、じっくりといろんなところと、関係者と、それこそ自治体とか知事とか市町村とか、やったほうがいいですけど、われわれはこのウイルスのスピードと闘ってるところがあるわけですよね。 だから今回のこのICTのほうは、ここに今日、おられる人たちが中心になって、これに興味がある都道府県なんかともうすでに、少しでも早く説得力のある結果が出したいですよね、そういうことで、どのぐらい急いでるかっていうと急いでるわけです。