衆院解散 岸田首相が会見(全文3完)選挙だけで3分の2を確保する考え方は無理がある
岸田文雄首相は14日夜、記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日) ◇ ◇
新しい時代の経済を訴えていきたい
岸田:三番煎じだとか、まったく違いが分からないとかおっしゃってる方もおられるようですが、今申し上げたように、間違いなく世界の潮流はこっちだと思いますし、日本もこうした考え方に基づいてしっかりと新しい経済を進めていかなければならない。そして、結果として所得を引き上げるということ。一部の人の所得を引き上げるんではなくして、幅広い方々の所得を引き上げることによって、消費、経済の循環にとって大切な消費、これを喚起する。消費を喚起すれば今度は供給側も投資や研究開発、こういったものに思い切ってお金を使う。こういったことで経済の好循環がようやく完成するんだと思います。ぜひ所得を引き上げ、消費を喚起して経済の好循環を完成するところまで持っていったならば、日本の新しい時代の経済も持続可能性をしっかり取り戻すことができるんではないか。こんなこともしっかり皆さんに説明していくことは大事であると。私はその先頭に立って、この新しい時代の経済について訴えていきたいと思ってます。 司会:それでは古川さん。
成長の果実が国民に行き渡るのはいつか
西日本新聞:西日本新聞の古川と申します。よろしくお願いいたします。総理、先ほどからスケジュールについてなかなかかみ合ってないようなお答えが多かったと思うんですけれども、総理にこの未来を、日本の未来を委ねた場合は、例えば3年後なのか、5年後なのか、10年後なのか、成長の果実が国民に行き渡るのはいつの話をされてるんでしょうか。お聞かせください。 岸田:今、私たちはコロナとの闘いの渦中にあります。ぜひ、できるだけ早くこの闘いに勝利をして、そしてできるだけ平時に近い生活を取り戻して、そしてそのあと経済を回し始める、こうしたことを考えていかなければならないと思います。ですから、経済の方向性は今、申し上げたとおりですが、コロナ、自然との闘いに打ち勝って、そしてコロナとの共存を果たしながら、なおかつリスクをできるだけ低減して経済を回していく、こういったことを考えていかなければならないわけですから、今から何年先に結果が出るか、これはコロナの経済に対する影響によって現在からの立ち直りも変わってくるわけですから、今、3年後、結果を出せるのか、4年後結果を出せるのか、これを言うのはかえって誤解を招くことになってしまうのではないか。 やはりこれは今、コロナ禍の中で、最前線で多くの皆さんが頑張っておられる。ぜひみんなでこの闘いに勝ち抜いて新しい時代を切り開いていく。この共に協力する、共有できる思い、これをまずしっかりと確認することが先であって、それをやらずして3年後に皆さんの給与は上がりますよということを軽々しく言うというのは誤解を招いてしまうのではないか。ぜひ、方向性はこっちだという思いを共有するところから私は始めたいということを申し上げています。 何年後に結果が出るんだという答えが欲しい。その思いは分かりますが、今の状況を考えると、今言った、この方向性をまず示すことが大事であり、軽々しく何年後ということはかえって無責任になりかねないのではないか。こんなことも考えながら、まずは思いを共有する努力をしていきたいと思っています。 司会:では次に、延広さん。