衆院解散 岸田首相が会見(全文3完)選挙だけで3分の2を確保する考え方は無理がある
復興相を専任とする考えはあるのか
河北新報:河北新報社の桐生と申します。よろしくお願いします。復興大臣の沖縄北方担当相との兼務問題についてお聞きします。組閣から10日余りが経過しましたが、東日本大震災の被災地からは総理の被災地の声を聞く力を問う声が出ています。西銘大臣は就任後、被災地から北海道・沖縄と次々と現地入りを求められており、距離を考えると非常に非効率で、公務に割ける時間も少なくなります。また、総理の所信表明演説では、震災、また、東京電力第一原発事故への言及が安倍内閣・菅内閣に比べて具体性がありませんでした。内閣の復興に対する姿勢を疑問視する声が被災地で大きくなっている事態をどう受け止めますか。また、自民党の復興大臣経験者から兼務を解くようにという声も上がっております。次の組閣では兼務を解いて、復興相を専任とするお考えはあるかお聞かせください。 岸田:まず、復興を軽視しているという指摘はまったく当たらないと私は思っています。私の内閣においても、東北の復興なくして日本の再生はない。これは再三繰り返しているところでありますし、ぜひ被災者の方々に寄り添って、被災地の復興に向けて全力を尽くしていきたいと思います。 そして、今週末も福島、宮城、岩手、私は入らせていただきまして視察をし、そして関係者の皆さんと意見交換、対話もさせていただきたいと思っています。そしてその際には復興大臣も同行するということになっています。復興大臣、西銘大臣は、就任のときの記者会見でも申し上げたと思いますが、これまで国土交通委員長ですとか国土交通大臣政務官ですとか、復興に必要なさまざまな経験、あるいは見識、これをしっかり持った人間であると思ったからこそ復興大臣に指名をさせていただきました。これから自らの活躍の中で、西銘大臣が復興大臣としてしっかり役割を果たしてくれる、そういったことを皆さんの前に示してくれると私は確信をしています。 いずれにせよ、そうした国民の皆さんの声があるとしたならば、なおさら西銘大臣には強い覚悟を持って、復興大臣としての成果を上げてもらいたいと期待をしています。以上です。 司会:大変恐縮ですが、ただ今、挙手いただいている方につきましては後ほど1問、担当宛てにメールでお送りください。後日、書面にて回答させていただきます。以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 (完)【書き起こし】衆議院が解散 岸田首相が会見