衆院解散 岸田首相が会見(全文2)原子力も選択肢として用意すべき
岸田文雄首相は14日夜、記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日) ◇ ◇
いつまでにどの程度の賃上げを目指すのか
NHK:NHKの長内と申します。よろしくお願いいたします。総理、先ほど自ら先頭に立って賃上げをお願いしていくとおっしゃいました。今後、国民が具体的にイメージしやすいように、いつまでにどの程度の賃上げを目指すのか、こういったことを示していくお考えはありますでしょうか。 岸田:これからさまざまな取り組みを具体化する中で、スケジュール感をしっかり示していくことが大事だと思います。ただ、まず出だしにおいて、私が進めてる経済対策が、野党あるいは今までの経済対策とどこが違うのか、この基本的な理念をしっかり説明していくことが大事だと考えています。成長と分配の好循環ということを申し上げているわけですが、分配、これは野党と一緒ではないか、こういった指摘があります。しかし分配のみを言って成長を考えなければ、これは分配する成長の果実がないわけですから、これは行き詰まってしまう、こういったことです。成長について努力をしてきた、力を入れてきた自民党がしっかり分配をするということを言う、このことの意味は国民の皆さんにしっかりご理解いただきたいと思います。 さらには成長と分配、これは従来の政権も言ってきたんではないか、成長と分配の好循環、言ってきたんではないか、こういった指摘もありますが、この従来の成長と分配は、例えば成長も市場原理ですとか競争ですとか優勝劣敗、いわゆるこういったものを中心に成長を考えてきた、こういったところがありました。
単に市場や競争に任せるだけでなく
しかし世界の趨勢を見た場合に、単に市場や競争に任せるだけではなくして、政府、政治が役割分担をしっかり担って、官と民が協力して成長を考えていく、これが時代の趨勢だと思います。 また、分配ということについても、自然に任せる、要はトリクルダウンが起こるんだということを言ってきたわけですけれど、しかしなかなか結果にたどり着かなかったことを考えると、分配も官と民が協働してしっかり結果を出していくことが大事なのではないか。分配においても、民間において賃金を上げてもらうための優遇税制を考えるとか、こういった仕掛けの中で民間にも努力をしてもらう。大事なことですが、併せて官、政府においても、自らが主導して決めるさまざまな賃金、看護ですとか介護ですとか保育ですとか、こういった公的価格といわれてる部分については率先して引き上げる、こういった努力もしていかなければならないなど、官と民が協働する形で結果を出そうというのが従来の経済対策とは違うんだということ。まずこれをしっかり説明させていただいた上で、多くの皆さんにこういった思いを共有してもらって、そして協力してもらって、そして物事を動かしていく、これが大事だと思います。 そして、皆さんと思いを共有して物事が動き出したならば、具体的なスケジュール感もより丁寧に説明させていただく、こういったことに努めていきたいと思っています。 司会:それでは次に外国メディアの方。ランダースさん。