衆院解散 岸田首相が会見(全文1)今回の選挙は「未来選択選挙」
岸田文雄首相は14日夜、記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日) ◇ ◇
19日に公示、31日に総選挙を行う予定
司会:ただ今より岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:はい。本日、衆議院を解散いたしました。今後、19日に公示、31日に総選挙を行う予定です。選挙期間中も新型コロナ対応には遺漏がないよう、万全を期してまいります。総理に就任した直後から、主要政策の具体化に向けて、政府を挙げて全速力で取り組んでまいりました。衆議院議員の任期は10月21日までです。解散総選挙を経て一刻も早く衆議院の構成を確定し、主要政策の具体化に向けた作業を加速するとともに、新型コロナ対策・経済対策を講じていかなければなりません。そのために、国民1人1人が豊かで生き生きと生活できる社会をつくり上げることができるのは誰なのか、どの政権なのか、国民の皆さんに選んでいただきたいと思います。 新型コロナへの対応、スピード感を持った取り組みをしています。今、感染状況は落ち着いています。ワクチン、検査、治療薬、これらの普及により、国民の皆さんが望む予防、発見から早期治療までの一連の流れをつくることができました。感染状況が落ち着いている今こそ、こうした流れをさらに進めるとともに、最悪の事態を想定して強力な新型コロナ対策を準備することが必要です。皆さんに安心していただけるよう、新型コロナ対応の全体像を発表する準備を国・都道府県を挙げて行っています。あす、その全体像に必ず盛り込み、そして実行する骨格を発表いたします。
3回目のワクチン接種を12月に開始
まず、この夏の2倍程度の感染力にも対応可能な医療体制をつくってまいります。万が一それ以上感染が拡大することがあっても、国の責任において緊急的な病床を確保するなど、万全の備えをしてまいります。そのために公的病院の新型コロナ専用病床化を進めます。また、新型コロナ病床として申告されていたにもかかわらず実際には患者の受け入れに使用されなかった、いわゆる幽霊病床について、これを見える化し、感染拡大時の病床稼働率を8割超まで引き上げます。自宅・宿泊療養者への方々への即応体制も強化してまいります。3回目のワクチン接種を12月に開始するとともに、経口治療薬について年内実用化を目指します。日常生活の回復に向け、無料検査を拡大いたします。さらに、ワクチンと治療薬の安定供給を確保するため、国内での開発・生産への支援を経済対策に盛り込みます。 新型コロナとの闘いが2年に及ぼうとする中で、事業者の活動、国民の生活は傷んでいます。選挙後には速やかに、総合的かつ大胆な経済対策を取りまとめる決意です。この中には新型コロナによりさまざまな困難に直面した方々への支援を盛り込みます。非正規・子育て世帯など、お困りの方々に、面倒な申請を行わずとも給付を受けることができる、いわゆるプッシュ型の給付を行ってまいります。新型コロナの影響を受けた事業者の方々には、地域・業種を問わず3月までの事業継続の見通しが立つよう、昨年の持続化給付金並みの給付を事業規模に応じて行ってまいります。併せて非正規の方々などの雇用を守るため、助成率を引き上げている雇用調整助成金の特例について、来年3月まで延長をいたします。 新型コロナの影響によりコメの価格が値崩れしています。15万トンの特別枠を設け、民間流通在庫の保管および売買への支援を行うことで、当面、需給を安定化させます。新型コロナの影響により子供の貧困、孤独、孤立、シングルマザーの問題も深刻化しています。一昨日、大田区の子ども食堂を訪問して車座でお話しをし、現場の実態をお伺いしました。困難を抱えている方々に向き合い、支えているNPOへの財政支援を拡充してまいります。政府備蓄米を子ども食堂に無償提供いたします。