岸田首相「夏の2倍の感染力にも対応」 新型コロナ対策を説明
岸田文雄首相は14日、衆議院解散後に官邸で行った記者会見で、政府の新型コロナ対策について、「ワクチン、検査、治療薬。これらの普及により、国民が望む予防、発見から早期治療までの一連の流れを作ることができた」としたうえで、「感染状況が落ち着いている今こそ、こうした流れをさらに進めると共に、最悪の事態を想定して、強力な新型コロナ対策を準備することが必要」と述べた。 【動画】岸田首相が会見 衆院解散、4年ぶり衆院選へ(2021年10月14日)
今後の新型コロナ対策として「この夏の2倍程度の感染力にも対応可能な医療体制をつくる。万が一、それ以上に感染が拡大することがあっても国の責任で緊急的な病床を確保する」と話し、「そのために公的病院の新型コロナ専用病床化を進めるほか、新型コロナ病床として申告されていたが、実際には患者受け入れに使用されなかった『幽霊病床』を見える化し、感染拡大時には病床稼働率を8割超まで引き上げる」とした。 このほか▽自宅・宿泊療養者への即応体制強化▽12月から3回目のワクチン接種の開始▽経口治療薬の年内実用化▽無料検査の拡大――などを目指すと明らかにした。