「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文4)一番の山場は初回のタッチダウン
野口飛行士はじめ宇宙ステーションの方々に感謝
それから後半の野口飛行士も本当に撮れるのか、われわれも、実はこれ最初に提案したのは私から、もしかして撮れるんじゃないでしょうかという提案をしたところ、もうこの有人飛行の人たちですね、宇宙ステーション関係者の人たちが、厳しいかもしれないけどちょっと調べてみましょうかって言って、もうどんどん話が回っていって、日本人宇宙飛行士も何人か、大西飛行士も出てきましたし、星出飛行士も出てきましたし、いろんな形で意見をくれて、こうやったら撮れるよと、こういう方向なら撮れるんじゃないかっていうのが、本当2日~3日のうちに話がまとまって、NASAの方たちも、いいねいいねというふうに言ってくれて、これが実現しました。 ただ、これ非常に難しいアングルで、暗い、「はやぶさ2」小さいので、暗い「はやぶさ2」を撮るということで、最後は野口飛行士の腕に懸かっているので、そこはどうなるか分かんないけど野口さんの腕に懸けましょうというふうに宇宙ステーション関係のスタッフの方々も言っていたんですが、見事に撮ってくれましたね。目視でも見えたのかっていうのちょっと私、聞いてないんですけれども、野口飛行士はじめ宇宙ステーションの方々に本当に、驚きましたっていうのと、すごいなと思ったのと、感謝を申し上げたいと思います。 林:ありがとうございました。
残り半分は他の本部の協力を得て動員
國中:ついでに、加えますと「はやぶさ2」としては、なるべくオールJAXA体制でこれをやり遂げたいなというふうに思っておりました。ISSで観測できるというのはもうまさに直前でないと決まらないような案件ではあるんですけれども、当初の計画ではぜひともJAXAで運用していました、きずなという通信衛星を使ってオーストラリアから生中継を配信したいというのが当初の計画で、そういった調整、交渉もしておったんですけれども、きずなについては数年前に突然、故障してしまいまして、ちょっと残念なことで、そういうことができませんでした。 また、先ほどご紹介したDFSなどオーストラリアでアンテナを精密な位置に立てるということをやってきたわけですけども、それについてはQZSSですね、「みちびき」を、オーストラリアでも「みちびき」のサービスがありますので、MADOCAという精密な位置決定の方式がありまして、その技術をふんだんに使って今回は実施しております。「はやぶさ1」のときには、きずなはありませんでしたので米国のGPS装置を使ったわけですけれども、今回はもうまさに「みちびき」をそのまま利用するという、そういったJAXAの全体のスペースアセットを駆使するということ。それからオーストラリアに今回70名ほどJAXAのスタッフを送ったことになりますが、半分が宇宙研で、残り半分は他の本部からのご協力をいただいて要員を動員したと、そういった経緯があります。以上、付け加えます。 林:ありがとうございました。 司会:ありがとうございます。では次のご質問を受けたいと思います。真ん中の眼鏡の方どうぞ。