新型コロナ 患者数が12週ぶりに増加 喉の痛みが特徴か…インフルエンザは3週連続「1」超
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厚生労働省は22日、新型コロナウイルス感染症の1医療機関あたりの患者数が1.9人になったと発表した。8月半ば以降、12週ぶりに増加に転じた。インフルエンザの患者数は同1.88人で、3週連続で流行の目安となる「1」を超えている。 【グラフ】新型コロナ患者の推移
インフル流行は1か月ほど早い
都道府県別では、新型コロナは、秋田県の6.33人が最も多く、岩手県5.57人、北海道4.75人と続いている。インフルエンザは、沖縄県が5.02人、福岡県3.49人、山形県3.28人などとなっている。 川崎市の多摩ファミリークリニックでは1か月半前ごろから、小学生など、子どもを中心にインフルエンザの患者が増え始め、今は大人の患者も目立つようになっている。一方、新型コロナは、インフルエンザほどではないが、毎日、途切れることなく感染した人が受診に訪れる状況だという。 院長の大橋博樹さんは「今はインフルエンザの患者が目立っている」と話す。インフルは発熱、せき、鼻水、新型コロナは喉の痛みが特徴で、せきや発熱の症状もあるという。大橋さんは「例年、この時期はウイルス性の胃腸炎になる人が多いが、今年はインフルエンザが目立ち、通常の年より1か月ほど患者が増えるのが早い気がする。インフルと新型コロナは、症状だけでは見分けるのが難しい」と指摘する。 いずれも、感染拡大を防ぐには、こまめに手洗いや手指消毒、部屋の換気をし、必要に応じてマスクを着用することが大切だ。(読売新聞メディア局 利根川昌紀)