「はやぶさ2」カプセル回収 JAXA会見(全文4)一番の山場は初回のタッチダウン
成功を受けて川口氏とどんな話をしたのか
読売新聞:読売新聞の【マツダ 02:08:12】と申します。成功おめでとうございます。津田さんにお伺いしたいのですが、先ほど國中所長のお話の中でも「はやぶさ」の川口先生が敷いてきた道の上に「はやぶさ」はあってやってきたんだというお話があったと思うんですけれども、今回の成功を受けて、ちょっときのうの未明からの運用の中で川口先生、管制のほうにおられたかどうかというのは僕、存じてないんですけども、成功を受けて川口先生とどんなお話をされたでしょうかというのと、どんな感じで喜びを分かち合ったのかというのを教えてください。 津田:川口先生は運用室におりました。いて、ただ、ずっとはいなくて、重要なところ、カプセル分離とTCM-5のやった前後を見て、それ以外のときにはいなかったので、実はそういう意味で、そういうことで私、直接、会話交わせてないんですね。なので、喜んでくれていたとは思いますけれども、直接は分かりません。 読売新聞:これから、じゃあたぶんカプセル、中身を見てからかどうかは分からないんですが、きっとお言葉を交わされるシーンあると思うんですけど、どのようにご報告をされたいでしょうか。 津田:タッチダウンをやったときには、これ「はやぶさ」の宿題を、「はやぶさ2」が借りを返したぞというふうに本当に思いましたが、このリエントリーを成功させるっていうのは、「はやぶさ」が非常にディスアドバンテージがある状態で、あんなに精度良くやってしまったので、もう私にとってはプレッシャーでしかなかったですね。これは、「はやぶさ2」が元気な状態なのに失敗させるわけにはいかないと。一方で、これたった2回目ですから、必ず成功させるっていうのは技術者としてはなかなか言えない状態で大きなプレッシャーでやってきましたが、なんとかそこも「はやぶさ1」と同じ状態をつくれたということで、あらためて全体、「はやぶさ2」の総括としても「はやぶさ1」の借りを返して、さらに前に進められましたということを伝えたいかなというふうに思います。 読売新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。では緑色の方どうぞ。