プロボクシング界に起きている“内紛”は解決できるのか…JBCトップ永田理事長を直撃「そこまで悪いことをしましたか?」
――対立構造が根底にあるからでしょうがJBCの財政が破綻して機能不全になることへの危機感が準備委員会の設立の理由とされています。2億円近い内部留保金があったのにいつのまにか“借金”を抱える事態になっていますね。来月には控訴した亀田裁判の判決も東京高裁で出ます。一審では4550万円の損害賠償の支払いを命じられました。頼りの東京ドームも三井不動産に買収され後ろ盾もなくなっています。裁判に負けたら破綻しませんか? 「確かに東京ドームとは、“2000万円が足りません。財政支援をお願いします“、で支援をしてもらえるような関係ではなくなっている。ただ三井不動産さんも東京ドームの持っているノウハウやソフトを評価されていて、そこからビジネス展開をしていこうという関係にある。協力を申し出てくれているところもありJBCが破綻することはない」 ――個人的にはJBCはなくすべきではないという意見ですが、今の組織はどう贔屓目に見ても機能していない部分があります。JBCも正すべきところは正すで、JPBA側と歩み寄ることはできないのですか? 「昨年、花形さん(全日本&東日本協会長)、山下さん(西日本協会長)、東さん(中日本協会長)、平仲さん(西部協会長)と直接会ってお話をさせていただいたが、真っ向対立というわけではなく、我々の立場や考え方を理解していただいている。それがいざ蓋を開けると、ああいう通告が決議されるので戸惑いがある。私と浦谷らの責任問題についての処分は、今月中にJBCの理事会で出る。その結論を協会さんが、どう判断するか次第じゃないか」 今週にも永田理事長らの責任問題を問うJBC理事会が開かれる予定。JBCとJPBAが握手するための糸口が見つかるのだろうか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)