舞の海さん、北の富士さん追悼「あえて自分が悪役に徹して私を持ち上げてくれた」
大相撲元横綱で人気解説者だった北の富士勝昭さんが82歳で死去したことを受け、NHK大相撲解説者の舞の海秀平さん(元小結)が九州場所12日目(福岡国際センター)の21日、テレビ中継内で故人への思いを語った。 【写真】北の富士さん「バカにしているのか?」 ファンを楽しませた舞の海さんとのやり取り 舞の海さんは「またいつか必ず掛け合いができる日がくると信じて、ここまできたんですけどね。本当にがっかりですね。向正面からいつもぶつかっていって、いなされたら突き返されたりとかそれがすごく楽しみだったですね」と回顧。「同じ見解なのにわざと反対の意見を話すこともあるんですよね。そして、あえて自分が悪役に徹して私を持ち上げてくれているんだなと、そう思う放送の日もありましたね。ずっと言わなかったんですけれど2人だけで飲んだときに『俺とお前はあまり仲良くしちゃいけないんだよ』って言うんですね。その言葉がすごくうれしかったですね」と明かしていた。 北の富士さんは平成10年春場所から20年以上にわたり大相撲中継の解説を続け、体調を崩して昨年春場所から休むまでは、初日と千秋楽のテレビ解説は正面が北の富士さん、向正面は舞の海さんが担当することが恒例で、2人のやり取りがファンの人気を呼んだ。