大阪府・吉村知事が定例会見4月13日(全文1)なんらかのコロナ治療ができる病院を100%にしたい
府や保健所がそのネットワーク構築を支援
どういうことをするかということですけれども、これは感染対策の加算1病院という基幹病院があります。それぞれの医療圏に複数あるわけですけれども、この加算1病院、基幹病院のうち加算1の病院が、加算2であったり3であったり、未加算の病院であったり、そういったところに指導をしていきます。支援をしていくという、ネットワークをこの加算1病院を中心に、その地域ごとにつくっていきます。 そこのネットワークを構築するに当たって大阪府や保健所がそのネットワーク構築の支援をします。これは保健所と大阪府で、このネットワークができる、構築する上での支援体制をして取り組みの見える化を図っていきます。この加算1の病院から非受け入れ病院に対して何をするかっていうことですけど、まず感染制御についてのカンファレンス、これは院内防止対策とかゾーニング等についてです。それから早期治療の実施、それほど難しい投薬ではありませんので、それをできるように登録もしてもらいます。非受け入れ病院から希望があれば個別にそこの病院まで行って支援をするということを実施します。これは入院、陽性者が出たときの個別支援というのではなくて、今の段階でこの支援体制をつくって、そして陽性者が出る前の、今の状況においてできるようにする。そのための個別支援をする場合もあるということです。 方法ですけれども、この非受け入れ病院について、参加した、そういった場面において加算1病院から助言をする。あるいはこの加算1病院っていうのはもうルールで年に4回でしたかね。年に4回、この地域の加算2・3病院等と会議をするということがもうルール化、必要とされていますので、その会議の中でこのコロナについての指導、助言をしていきます。
非コロナ受け入れ病院も協力をお願いしたい
あるいはさっきの個別支援ですけども、個別訪問をすると。エリアによって数が少ないところについては個別訪問したほうが早いところもありますので、そういった個別訪問をする。それぞれ地域事情が違いますから、パターン1、2、3、いずれかの方法を使ってこの2次医療圏ごとに、大阪市は4つのブロックに分けますが、2次医療圏ごとに基本的に対面方式でこの非受け入れ病院に対して加算1病院がコロナ治療ができるように支援をしていきます。 進め方ですけれども、原則4月中に実施をできるように、まずこのネットワークを構築して、会議等を開催していきます。もちろんこの4月中に全てクリアできるとは、状況にはなりませんが、目標としまして、先ほど申し上げたとおり、この非受け入れ病院において少なくともコロナのなんらかの治療ができるようにする、その病院を100%にしたいというふうに思っています。投薬治療であったり、あるいは点滴治療であったり、まったく何もできませんという病院をもうなくすということをさせてもらいたいし、それについて非コロナ受け入れ病院も協力をお願いしたいと思います。 具体的な指導は何するかということ、これはかなり実務的になってきますので、ざっくり申し上げますけれども、感染制御と治療という2つに分けて、感染制御については組織体制であったり、職員の管理であったり、患者さんの管理であったり、発生したときの対応。こういったものをチェックリストも作りながら指導、助言をしていきます。そして治療については治療方法等について実施していくということに支援をしていくということになります。 大きな趣旨とすれば、先ほど申し上げたとおり、もうこの感染症はいつどこで誰が感染してもおかしくないという病気です。そして現実に第6波では感染が広がり非コロナ受け入れ病院でクラスターが多く発生するという事象も生じました。そのときに非コロナ受け入れ病院にはやっぱり抵抗力の低くなっている、あるいは持病持ちの方が入院されているので、そういった方への治療が遅れるということも現実としてありました。今後はそういったことを防いでいくためにも非コロナ受け入れ病院自身がある程度の早期治療をできるようにしておかなければならないと思っています。