大阪府・吉村知事が定例会見4月13日(全文1)なんらかのコロナ治療ができる病院を100%にしたい
感染対策の徹底をお願いしたい
この赤いところがBA.2系統でゲノム解析結果ですけれども、これはゲノム解析は1週間、2週間掛かりますので、少し前のデータですので、それで見てもやはり30%ぐらいになっていると。こっちはスクリーニング検査ですから、ほぼリアルタイムの検査になります。スクリーニング検査でいくと70%、もうBA.2に置き換わっています。今後これが増えてくると思います。それが1つの増加要因だと思います。 そして病床使用率ですけれども、現時点においては重症者48名で12.7%と、これは実質のほうですけれども、この重症者48人に対しては病床使用率は約8%という状況です。軽症、中等症も30%ということで、病床使用率が今大きく増加している状況ではありません。が、減少しつつある状況にもないというのが現状です。今の新規陽性者数とほぼパラレルになっていると思います。 こういう状況でもあります今、年度替わりの集中警戒期間をお願いしている時期でもあります。さまざまいろんな歓迎会も含めて、接する機会が多いと思いますけれども、ぜひお1人お1人の感染対策の徹底をお願いしたいと思います。 対策についてです。前回も少し話をさせていただきましたが、やはりオミクロン株において対策を強化しなければならないところ、これは高齢者施設、そして非コロナ病院、この2つについてはかなり強力に対策しなければならないというふうに思っています。これは第6波を受けての対応です。第6波、大阪でお亡くなりになる方、多くおられました。分析をしますと居所不明の方を除いたらそもそも75%の方が高齢者施設にもともといらっしゃった方、あるいは病院で別の病気等で入院されておられた方が、そこの病院でたまたまコロナに感染し、そしてクラスターになった。そういった方が75%、全体の75%です。
大阪の全500病院のうち、コロナ受け入れは200病院
居所不明の方について、これは調査の時期が少しずれましたから、居所不明がいらっしゃいますけども、居所不明の方を除いたとしても60%が高齢者施設、あるいは医療施設にもともとおられた方です。当然、居所不明の方はそれと同程度の割合でいることも推定もされますし、そこを除けば75%がそういった方。も、含めて全体、お亡くなりになられた方、全体を見ても、高齢者施設、それから病院で入院をされておられた方が60%を占めるという状況です。 これについて、高齢者施設については、もうずっとこの間もお伝えしてるとおりですが、医療施設のほうについてです。特にコロナを受け入れていない、非コロナ病院での対策が重要だと思っています。コロナ受け入れ病院については、当然そこでもクラスターは出ましたが、コロナの治療をしますから、初期治療もやることになります。早期な対応をするということになります。ただ、非コロナ病院では、そもそもコロナは入院を受け付けませんというふうにしている病院で、入院施設がある病院です。ここでも感染拡大が広がりましたから、クラスターが発生するとなると、病院であるにもかかわらず初期治療を受けることなく、そして病院から病院に転院を要請するということで、これは感染者が増えてくると、初期治療が遅れるということになりますし、現実、そういったこともありました。 ですので、もうこれだけ感染力の強いオミクロン株ですから、しかも初期治療が重要だという状況なので、もうコロナは受け入れませんではなくて、コロナが自院の病院で広がる可能性は十分あるという認識に立った上で、コロナへの対応力を強化するということが重要だと思っています。そうすることによって、初期治療も、自院で別の病気、別の理由で入院されてた方に対して初期治療を速やかに行うことができると。そうすることで重症化を防ぐことができると。お亡くなりになる方を1人でも減らすことができると思っています。なので、非コロナ病院だからといって、コロナとは関わりませんということは、もうやめにしなければならないと思っています。 そういった観点から、大阪において全ての病院、500病院ありますが、500病院のうち、コロナの受け入れをしてくれている病院は200病院です。なので、残りの300病院については、コロナについては受け入れていない、非コロナ受け入れ病院ということになります。