大谷翔平が平均球速2kmダウンの“お疲れモード”でも6回1失点とゲームメイク…マドン監督は「大谷も人間だった」
エンゼルスの大谷翔平(27)が11日(日本時間12日)、本拠地のエンゼルスタジアムで行われたレイズ戦に 「3番・投手」で先発出場し、6回で92球を投げて2安打1失点とクオリティスタートを守ったが援護がなく勝敗はつかなかった。ストレートの平均球速が約2キロダウンする“お疲れモード”だったが、変化球やフォームの変化で対応。ジョー・マドン監督は、「大谷も人間だった」と語り、地元メディアは「キレはあった」と評価した。打者としては1安打1盗塁で、チームは延長戦の末、2-4で敗れ連勝は3でストップした。
最速約160キロが6回には約150キロも
“お疲れモード“だった。 時差のあるアメリカ大陸を東西に移動しながらの20連戦の最終ゲーム。その間、股間節の張りを訴えて途中交代するなどのアクシデントがありながらもローテーを守り今季6度目のマウンドに上がった。 立ち上がりこそ三者凡退に抑えたが、2回二死から6番打者のケビン・キアマイアーに高めに浮いたスプリットを右中間スタンドに運ばれた。しかし失点はこの1点だけ。最速99.2マイル(約159.6キロ)をマークしたストレートが6回には、93.3マイル(約150.2キロ)に落ちるなどしたが、配球を変化球に切り替えて乗り切り悪いなりにゲームを作った。 大谷のピッチングを「彼も少しばかり人間だったようだ」と試合後に評したのはジョー・マドン監督だ。 MLBの公式サイトは、そのマドン監督の言葉を引っ張って「“人間”大谷がレイズ相手に6イニングで身を削る」との見出しを取って詳しく報じた。 「フェンウェイパークでの先週の投球と、火曜日のリード・デトマーズの歴史的なノーヒットノーランに続いて、二刀流で大評判の大谷翔平が水曜日のレイズ戦で再び何をやってくれるのかという思いが巡っていた。だが、大谷はベストの投球ができず、速球はやや落ち、スプリッターも制球が安定していなかった。彼はそれでも6イニングを1失点と力強い投球を見せた。木曜日に7イニング無失点で11三振を奪ったレッドソックス戦での支配的な先発には及ばなかったが、それでも十分に効力を発揮し、2安打と2四球を与えただけで5つ三振を奪った」と伝え、この日の大谷のストレートの平均速度が96マイル(約154.5キロ)でシーズン平均の97.2マイル(約156.4キロ)から約2キロダウンしていたことと、6回には93.3マイル(約150.2キロ)を計測したことを紹介。 試合後に大谷が「僕は健康なままで疲れの可能性がある以外は特にない」と語り、故障の不安を打ち消したことを付け加えた。 同メディアによると、マドン監督は「彼は戦い、今日我々に再び勝つチャンスを与えてくれた。彼のスケジュールは、他の選手とは少し異なっている。あのように6回を投げ切って、私は素晴らしかったと思う。彼は大丈夫。彼は少しばかり人間のようだった、それだけのことだ」とコメントしたという。