大谷翔平が平均球速2kmダウンの“お疲れモード”でも6回1失点とゲームメイク…マドン監督は「大谷も人間だった」
またデータ面からも大谷の苦闘を分析。 「大谷は92球を投げてマウンドを降りた。今シーズンはまだ1度も100球に達していない。彼は、空振りと打ち損じを12回引き出したが、そのうち、6回はスライダーで3回はカーブ。直球とスプリッターは効力を欠いた。彼は4シームを47球投げて空振り2度、スプリッター7球で空振り1度のみだった」という。 6回、先頭のワンダー・フランコの打席で、球速が93.3マイル(約150.2キロ)に落ちたためショートフライに打ち取った後に、心配したマット・ワイズ投手コーチがマウンドに向かったシーンがあったことに注目。 マドン監督の「彼は今日は少し疲れていた。だからマッティ(投手コーチ)に彼を見に行かせた。彼は大丈夫だと言っていた。そしてその通りだった。彼は三振を何人かから奪っていた。彼のカーブは素晴らしかった。だから彼は大丈夫。前回より少しばかり疲れがあっただけだ」との説明を紹介した。 大谷は、6回一死から崔志萬、ランディ・アロザレーナをいずれもカーブで連続三振に斬ってとり降板した。 地元紙のロサンゼルスタイムズ紙は、「大谷に(ボールの)キレはあったが、レイズに延長10回で敗れた。アメリカン・リーグMVP(の大谷)は、二刀流を行う上での肉体的な負担に屈した」と伝えた。同紙は、苦しい中でゲームを作った大谷を「大谷は6イニングを投げて2安打1失点、5奪三振、2四球と比較的(ボールに)キレがあるように見えた」と評価した。 だが、一方で、「4シームの平均球速96.0マイル(約154.5キロ)は、シーズン平均の97.2マイル(約156.4キロ)からやや落ち、92球の登板で6回にフランコへ投げた最後の直球は93.3マイル(約150.2キロ)だった。大谷は、そのフランコをショートフライに打ち取り、続く崔とアロザレーナから三振を奪ったが、彼らに投げた最後の11球はスライダー6球、カーブ4球、スプリッター1球と、すべて変化球だった」と指摘した。 同紙は、「2018年のオフにトミー・ジョン手術を行った大谷に故障の懸念があるのか?」とした上で「大谷は『心配はない』と言った。マドン監督もまたそうだった」と、故障の不安説を打ち消して、他メディアと同様のマドン監督のコメントを伝えた。