大谷翔平の5号ソロ&日米初6号満塁弾の大爆発に地元紙は「レイズは満塁敬遠すべきだったのでは?」と“悪ノリ”報道
エンゼルスの大谷翔平(27)が9日(日本時間10日)、本拠地で行われたレイズ戦に「3番・DH」で先発出場し、メジャー初の満塁弾を含む、2打席連発5打点の大爆発で11ー3の圧勝に貢献した。 6回にレイズ2番手のジャレン・ビークスから2番のマイク・トラウトが2ランを放つと、次打者の大谷は初球のカットボールを左中間スタンドの最前列へ10試合ぶりとなる5号ソロ。ベンチで「カウボーイハット」をかぶせてもらった大谷は満面の笑みでハイタッチを繰り返した。 さらに7回無死満塁の第4打席では、カルビン・フォーチャーがカウント3-1から内角へ投じたカットボールをまた逆方向のスタンドへ運んだ。日米を通じて初となる満塁弾。打った瞬間に手応え十分だったのか、バットを放り投げた大谷は余韻を楽しむかのようにゆっくりと一塁へ走り始めた。全米メディアは大谷一色。なかには、大谷の調子の上昇を象徴するような“悪ノリ“報道まであった。
メジャー通算8度目の1試合複数アーチ
その“悪ノリ“報道をしたのは地元のロサンゼルスタイムズ紙だ。 「大谷がエンゼルスのレイズ戦大勝の中で初の満塁本塁打を放つ」との見出しを取り、「タンパベイのケビン・キャッシュ監督は、ジョー・マドン監督の作戦を手本とし、彼が4月にテキサス・レンジャーズの強打者コーリー・シーガーにしたように、7回の満塁では大谷翔平を敬遠させることが賢明だったかもしれない」と報道した。 マドン監督は、4月15日(日本時間16日)のレンジャーズ戦で、満塁から申告敬遠をするという史上3度目の奇策を取って論議を呼んだが、同紙は、その例を出すほど、前の打席で10試合ぶりとなる5号ソロを放った大谷の上昇気配を認めた。 「(満塁敬遠をしなかった)キャッシュ監督は、1万9537人で埋まったエンゼルスタジアムでの7回の5得点の猛攻を締めくくる左中間への満塁本塁打を大谷がかっ飛ばすところを、ただ見ていることしかできなかった」と伝えた。 記事は「中継ぎ投手のフォーチャーが3-1から投げたカットファストボールを打った413フィート(約126メートル)の大谷の一打は、この二刀流スターの日、メジャーを通じて初の満塁本塁打だった」と紹介。「彼は6回にも左中間にソロ本塁打を放ち、メジャーのキャリアで通算8度目の複数本塁打試合、シーズン6本塁打とした」と続けた。