大阪府・吉村知事が定例会見11月2日(全文5完)自民党は本気で改憲するつもりはない
緊急事態条項についてはどう考えているのか
なので、自民党が本気で腹くくって憲法改正するというならわれわれは一緒になってやりますけれども。もちろん改憲項目は違うと思いますけど。自民党はそれはやらないと思います。特に岸田政権はよりいっそうやらないと。言いますよ、言うんです、自民党は改憲が党是だと言いますが、やらないです。産経新聞さんはぜひそこをよく注目して見といてください。改憲推しの産経新聞さん。僕はそれが本質だろうと思っていますので、ちょっとここは残念な部分なんですけど。総理・総裁の首飛んででもやるというぐらいの腹が自民党にあるかといえばないですよ。 横田:あと緊急事態条項についてはどういうお考えでしょうか。 吉村:だからどういう条項が出てくるかっていうのは分からないので、今の段階では評価できないです。なので、われわれ緊急事態条項は掲げていません。ただ、これは自民党が本気で緊急事態条項を掲げるんであれば、緊急事態条項と。特に自衛隊ですよね。自衛隊についてはもう今でも違憲という憲法学者がほとんどなので、ここについてどうするのか、本気で自衛隊のことを考えるということであれば、死に物狂いで憲法改正ぐらい提案しないと、自衛隊出身の議員もいて自衛隊を、なんて言うのかな、便利使いするなとか言うのはいいんだけど、じゃあその違憲といわれている状態を解消するために本当に腹くくって、ある意味、政治生命懸けてでもやってんのかと、僕らから見るとそういうふうには見えない。一部の保守層のなんかガス抜きに言ってるようにしか見えません。 僕はこれ、批判するために言ってるわけじゃなくて、僕らは都構想でやってきましたから。で、もう大将の首2つ取られてるわけです、この住民投票で。その気迫が自民党にありますかと。ないと思っています。だから党是と言いながらも実際はその気はないんだろうなと思っているので、あまり40人しかいない維新が一生懸命言っても動かないだろうなと。維新も便利使いされるつもりはまったくありませんので、その自民党のやるやる詐欺に付き合うつもりはないです。ただ本気で、本気で自民党が憲法改正をやるなら付き合います。