宇宙飛行士・野口聡一さんが帰国会見(全文2)ゴルフにツアープロとレッスンプロがあるように
国際宇宙ステーション(ISS)での約半年の滞在を終え、5月に地球に帰還した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士・野口聡一さんは9日午後、都内で記者会見を行った。 【動画】宇宙飛行士・野口聡一さんが帰国会見 5月にISSから帰還(2021年7月9日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「宇宙飛行士・野口聡一さんが帰国会見 5月にISSから帰還(2021年7月9日)」に対応しております。 ◇ ◇
苦しかったことと楽しめたことは
日刊工業新聞:日刊工業新聞の【イイダ 00:24:59】と申します。よろしくお願いします。野口さんお帰りなさい。質問なんですけれども、野口さん、ISSで56歳のお誕生日を迎えられたと思うんですけれども、実際、ベテランの宇宙飛行士として訓練や、実際にISSでのミッション、そして地上に帰ってこられてからのリハビリなどで、実際、苦しかったことと逆に楽しめたことについてお話しいただけますでしょうか。お願いします。 野口:ありがとうございます。そうですね、誕生日迎えましたけど。実は前回の長期滞在のときも上で誕生日迎えてたので、そういう意味では私、地球年齢では2歳ほど若いということに。宇宙での誕生日はカウントしないっていう不文律がありますので、あんまり年取ってないんですけど、それはそれで置いといて。 やはり前回、あるいは第1回目と比べると体力的に、なんて言うんですかね、特に新人のビクター・グローバーとかと一緒になって船外活動やったりするのはすごい大変だなと。やっぱり若いっていいなと思いながらやっていましたけども。そうはいっても宇宙飛行に限らず飛行機操縦とかも含めてだと思いますけど、体力で乗り切る部分と経験でカバーできるものっていうのは当然あると思っていますので、体力的に、身体的に衰えてきたところを経験と知識でうまく補っていければ、補える範囲であれば若い飛行士の皆さんと一緒にまたやれるのかなと思います。 リハビリに関してはちょうど終えたところなんですけども、気分的には前回と同じぐらい大変だったなと思うんですけども、一緒に見てくれた専属のトレーナーの皆さんとかは、前回よりは仕上がり早いよと。データを見るとですね。10年前のデータよりはリカバー早いよっていうような話をしてくれてたので、そういう意味ではある程度の習熟効果っていうんですかね、長期滞在を終えて、こういう感じで戻していけばいいんだという記憶が体の中に残ってたのかなと思います。 日刊工業新聞:ありがとうございます。 野口:ありがとうございます。 司会:ありがとうございました。それでは次いかがでしょうか。では、どうぞ、お願いいたします。