箱根駅伝”前哨戦”で有力5大学の監督は何を語ったか…青学大が「パワフル大作戦」で総合V宣言…創価大、東洋大は往路Vに狙い
今夏はエース三浦龍司(2年)が東京五輪の男子3000m障害で7位入賞の快挙を達成。学生でありながら世界大会への扉をこじ開けただけでなく、世界と互角に渡り合ったことは他の指揮官たちも絶賛していた。 「伝統的にうちは駅伝だけではなく、トラックで戦える選手、世界で戦える選手を育成していく基盤があります。これからも世界で戦えるような選手を育成していきたいです」と長門監督は世界に目を向けている。 一方、全日本大学駅伝の後はトラックレースにほとんど出場せず、箱根駅伝に向けたトレーニングに集中した。そのため、トラックの記録を他校に逆転されるかたちになり、登録選手上位10人の10000m平均タイムは7位(28分37秒50)となった。 三浦の10000mのベストは28分32秒28だが、条件の良いレースに出場すれば、「ぶっちゃけ、27分40秒ぐらいは簡単に行っちゃうと思いますよ」と長門監督。三浦だけでなく、他の選手も持ちタイム以上の実力があるようだ。 「これだけ10000mの記録が出ているなか、本学は記録にこだわらずに1年間取り組んできました。勝負強さ、チャンスをものにできた選手をエントリーできたと思います」とチームの総合力に手応えを感じている様子だった。 「以前(平成10年代前半)、優勝争いをしていたときに、『クインテット』と呼ばれる5人の主力選手がいました。3年生には力のある選手が多いんです。この世代は『令和のクインテット』になってほしいと思って起用しています」 自身も「シュンスケ」という名前を持つ長門監督は、「なかでも四釜峻佑と平駿介のWシュンスケの活躍がポイントになってくると思います」と2人をキーマンに指名した。 前回、往路Vをさらい、復路も残り2km付近までトップを駆け抜けた創価大。榎木和貴駅伝監督は前回の独走劇を「ビックリしました」と表現したが、今大会の目標を「往路優勝、復路3位、総合3位以上」とフリップに書き込んだ。 「前回は勢い半分というところもありましたので、今回は狙って往路優勝を取りに行きたいと思っております。経験者も多くいますし、10000mのタイムもレベルアップできている。選手層も昨年以上の厚みが出てきました。前回は9区まで青学大さんと復路優勝の争いができていたので、今回は自信を持って総合3位以上を狙っていきたいです」