箱根駅伝”前哨戦”で有力5大学の監督は何を語ったか…青学大が「パワフル大作戦」で総合V宣言…創価大、東洋大は往路Vに狙い
創価大は2区フィリップ・ムルワ(3年)、3区葛西潤(3年)、4区嶋津雄大(4年)、5区三上雄太(4年)という前回の往路Vメンバー4人が残っている。さらに11月後半の10000mレースで好タイムを連発。登録選手上位10人の10000m平均タイムは前回の13位(29分05秒37)から4位(28分35秒81)と大躍進した。 「前回の創価大はまぐれだったのかなと思っていたんですけども、秋になってえらい力をつけました。これはマークしなきゃいけない大学だと思いますね」と原監督も警戒していた。 出雲駅伝で初出場・初優勝の快走を見せた東京国際大。大志田秀次監督は学生駅伝2冠の可能性を問われたが、「そこまではいかないと思うので、まずは選手の力を100%出し切りたいと思います」と非常に冷静だった。 今大会の目標については「往路3位以内、復路は流れ、総合3位以内」と回答。 「ヴィンセントがいますし、日本人選手もだいぶいい走りができるようになってきました。駅伝は流れを作るのが大切です。そういう意味では往路で順位を確保して、復路は流れのなかで選手が伸び伸びと上位に食らいついていき、3位以内に入れればいいなと思っています」と大志田監督は理想の展開を語った。 花の2区で区間記録を持つイェゴン・ヴィンセント、出雲3区でトップを奪った丹所健、それから10000mで28分11秒94のスピードを誇る山谷昌也の3年生トリオが超強力。3人を1~3区につぎ込むオーダーが濃厚なだけに、往路優勝を目指すチームは東京国際大の背中を見ながらレースを進めることになりそうだ。 最後に東洋大・酒井俊幸監督は、「今季はエース級の選手の故障が長くて非常に苦しいシーズンでした」と今季の戦いを振り返った。 前回はトップスリーに返り咲いたが、今季は宮下隼人(4年)と松山和希(2年)が故障に苦しんだ。その2人を欠いた出雲駅伝で3位と大健闘するも、全日本大学駅伝は10位に沈んでいる。 そのなかで今大会の目標を「往路優勝、復路?、総合3位」として、復路だけは具体的な順位を書きこまなかった。 「往路は前回2位の経験者4人が残っているので優勝を狙っていきたい。復路はその流れでうまく走り、前回のように3位を狙っていくかたちを考えています。前回は5区宮下が終盤の下りで脚に痛みが出て、区間賞を逃しました。今回は自身の区間記録に挑みたいと言っています。全日本は6~7割の状態で8区を区間6位で走り、調子も上がっています。松山も今季は遅れていたんですけど、2区の適正が非常に高いので、そこで力を発揮してほしいと思います」 今季は駅伝で本領を発揮できていない宮下と松山の復調がチームにとっては明るい材料だ。