上沢直之の日本復帰で古巣の日本ハム以外の可能性も ポスティング移籍に球界関係者が提案する新たなルール
昨オフ、日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦した上沢直之の日本球界復帰が濃厚になってきた。スポーツニッポンのウェブ版「スポニチアネックス」が11月19日に配信したインタビュー記事によると、上沢は来年、日米どちらでプレーするかについて「現状は日本の方に気持ちは傾いているかな」と発言。日本球界復帰の場合、「(日本ハム)ファイターズに一番、思い入れがあります。ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば、一度話を聞きたい」と日本ハム以外の球団との契約に含みをもたせた。 【写真】日本ハムからメジャー挑戦したものの、2年後にソフトバンクに移籍したのはこの選手 上沢は日本ハムでナイン、スタッフからの人望が厚いことで知られていた。日本ハム復帰が実現すれば先発陣の層が厚くなるだけでなく、チームの士気がさらに上がる。一方で、先発のコマ不足が深刻な球団は先発ローテーションで計算できる右腕が欲しい。 パ・リーグの球団関係者は「2ケタ勝利を挙げる力があるし、イニングイーターとしても魅力です。現在30歳でこれから脂が乗りきる時期に入るし、日本球界に復帰するなら間違いなく争奪戦になるでしょう」と高評価を口にする。 スポーツ紙デスクは、すでに上沢の争奪戦が始まっていると証言する。 「NPBの複数球団が獲得に向けて調査しているようです。米国では思うような結果を残すことができませんでしたが、即戦力の先発右腕としてまだまだ活躍できる。FA権を行使した石川柊太(ソフトバンク)の争奪戦に敗れた球団も獲得に乗り出す可能性があります。古巣の日本ハム復帰が最有力とみられますが、動向が読めませんね」 ■タダ同然でエース級投手を失った日本ハム 上沢は日本ハムで2度の2ケタ勝利をマークするなど、先発ローテーションで稼働していたが、昨オフにメジャー挑戦を直訴。球団はポスティングシステムの利用を容認し、上沢の夢を後押しした。 「メジャー契約を提示した球団が複数あった中で、レイズの育成方針に惹かれてマイナー契約を結んでいます。日本ハムに入ってきた譲渡金は90万円。エース級の投手をタダ同然で失うことになりました」(日本ハムを取材するテレビ関係者)