箱根駅伝”前哨戦”で有力5大学の監督は何を語ったか…青学大が「パワフル大作戦」で総合V宣言…創価大、東洋大は往路Vに狙い
箱根駅伝のチームエントリーが10日に行われ、21チーム、336人が登録された。記者会見の後に「監督トークバトル」がオンラインで開催、有力5校の指揮官たちが本番前に顔をそろえ“前哨戦”を繰り広げた。 まずは青学大・原晋監督が、「記者会見で発表したかったんですけど、前回は4位だったもんですからね。なんかスルーされました。この場でやっぱり言わないと、始まらないでしょう。昨季は無冠で終わりました。今年の出雲駅伝も全日本大学駅伝も準優勝とあと一歩のところに落ち着きました。しかし、我々には力があります。力を結集して、箱根駅伝の優勝に向けて頑張りたいと思います。名付けまして、『パワフル大作戦』です!」と恒例になっている作戦名を発表。豪快な“先制攻撃“を仕掛けた。 そして今回大会の目標を「往路1位、復路1位、総合優勝」と回答。 「完全優勝を目指します。指揮官が2番、3番と言っているようではダメです。パワフルな気持ちを持って優勝宣言をしたいと思っています」と声を弾ませた。 青学大は前回4位に終わったが、今季は出雲駅伝と全日本大学駅伝で2位。全日本では連覇を果たした駒大を相手にアンカー勝負まで持ち込み、8秒差の大接戦を演じた。登録選手上位10人の10000m平均タイムでも駒大(28分24秒85)に次ぐ2位(28分29秒07)につけている。 「エントリーした16人全員が10000m28分台。これは青学史上最高の箱根登録メンバーです。前回は3区(区間14位)と5区(区間17位)でブレーキがありましたが、その穴埋めは十分できると思っています。近藤幸太郎(3年)が全日本7区でほぼ同時にタスキをもらった駒大のエース・田澤廉君(3年)と20秒以内に収まりました。岸本大紀(3年)は多少、脚が痛いところも出ているんですけど、彼は駅伝力が素晴らしい。残り3週間で仕上げてくれるでしょう。気象コンディションが整えば、私どもが持ってる10時間45分23秒の大会記録も大幅更新できるんじゃないでしょうか」と原監督はチームの戦力に胸を張った。 全日本大学駅伝で3位に入った順大の長門俊介駅伝監督は、今大会の目標を「往路3位、復路3位、総合3位」と定めた。 「まだまだ上位チームとは力の差があるので、往路も復路もデコボコがないように安定した走りをしたい。優勝とパワフルに言いたいところですけど、3番と言わせてください」と原監督の言葉を意識した。