IOCバッハ会長と組織委・森会長が会見(全文1)スポーツは偉大な予防策
国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は16日夕、合同記者会見を行った。 【動画】IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き(2020年11月16日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き(2020年11月16日)」に対応しております。 ◇ ◇
IOC日本を代表して私からご挨拶を
司会:それではお待たせいたしました、記者会見のほうを始めさせていただきたいと思います。本日の登壇者、まず始めにIOC国際オリンピック委員会、トーマス・バッハ会長です。そのお隣、調整委員会の委員長、ジョン・コーツ委員長です。それからIOCスポークスパーソンのマーク・アダムス。組織委員会から会長の森喜朗です。事務総長の武藤敏郎です。進行は私、高谷が務めます。では、登壇者を代表しまして冒頭、森会長のほうから一言いただきたいと思います。よろしくお願いします。 森:それでは皆さん、ご苦労さまです。これ外していいんだっけ? 司会:はい、発言のときは。 森:間空いてるそうですから。ご苦労さまです。冒頭、いつもですとバッハ会長、そして私と両方からごあいさつ、冒頭の発言をするんですが、実は今日は、バッハ会長は総理との会見をはじめとして、これで4カ所目か5カ所目ぐらいになります。絶えず同じことをその都度、記者団に申し上げております。 それからこのプロジェクトのレビューの前の開会セレモニーでも、バッハ会長は非常に濃厚な、濃密なごあいさつをしておられますので、あえてここでまた同じことを繰り返す必要はないのではないかというふうにバッハさんも思われるし、私もそう思います。時間的なことも考えまして、私がIOC日本を代表して私からご挨拶を申し上げるということで、先ほど合意をいたしました。
再びスポーツの役割が問われている
あらためてバッハ会長、そしてコーツ委員長、大変困難なこの時期にバッハ会長、わざわざチャーター機を個人的にチャーターしていただいておいでをいただいたと承知しておりまして、本当にありがたく思っています。 早速、今日は菅総理、小池東京都知事、そして私との会談も【ご参じ 00:02:46】いただき、また安倍前総理に対しましても懇談をいただく。また【*** 00:02:54】のメダルじゃありませんけど、頂戴をいたしました。本当にIOCと、私も来年の大会開催に向けて、連携をさらに強固なものにしていきたいというふうに思って、感謝でいっぱいであります。 ブエノスアイレスで、東京大会が開催されることが決まりまして、そしてバッハさんの会長就任が決まりましてからちょうど7年になります。来年の東京大会はバッハ会長におかれましても、会長就任以来のビジョンを結実させる大会だというふうにわれわれも考えております。 会長は就任直後から【******2020 00:03:48】、ニューノーマルなど、将来のオリンピックの在り方について新しい道筋を立て続けに示されてこられました。華美な新規施設より既存施設の活用、サービス基準の見直しによるコストの削減など、未来に合った持続可能な大会の提唱は組織委員会の立ち上げ当初から私自身も力を注いできたものでありまして、バッハ会長と考えを共にしたことだと、私も確信をしております。 その後、前例のない大会延期という事態に直面をいたしました。来年の大会成功に向けて私たちは簡素化の方針を打ち出しました。コロナ禍、コロナの禍いです。コロナ禍において、世の中の共感を得て大会を成功させるためには不可欠な方針だと思います。大会の本質的な運営に一層注力すべきだと、そういう考え方は過去7年における歩みなくしてすぐには導けなかったのではないかと思います。 来年の大会開催まではもうあと8カ月となってきました。3月には聖火リレーが福島を出発いたします。震災復興は日本のスポーツ界にとって、社会におけるスポーツの価値を再認するきっかけであります。多くのアスリートが東北を訪れましたけれども、このコロナ禍においては再びスポーツの役割が問われているように思います。