IOCバッハ会長と組織委・森会長が会見(全文2)共感得るためあらゆる努力を
国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は16日夕、合同記者会見を行った。 【動画】IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き(2020年11月16日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き(2020年11月16日)」に対応しております。 ◇ ◇
観客は受容可能なリスクか
ウォール・ストリート・ジャーナル:ありがとうございます。Alastair Galeです。ウォール・ストリート・ジャーナルです。バッハ会長にお尋ねします。当然のことながら、観客に参加してほしいと思われていると思います。たぶんこれが大きなリスクファクターですよね。ウイルス関連で考えると、観客というのはどうしてもリスク要因になるわけです。 組織委員会としてはこう言っているわけです。海外からの観客を入れるのは現実的ではないのではないかということをおっしゃっているわけです。14日間の待機期間は現実的ではないと。また、公共交通網を使わないでほしいというルールも現実的ではないということを組織委員会はおっしゃっておられるわけです。 ただ、第3波ということを考えると、これはどうしてもリスクファクターになるのではないでしょうか。来年の夏の状況は分かりませんけれども、どうでしょうか、これは受容可能なリスクだと思いますから、大会を行うためにこういったリスクも受容可能だということなんでしょうか。 バッハ:まず、原則として、われわれはほかの見方を、反対側から見るべきでありましょう。どういうことかといえば、大会関係者全て、満杯のほうが、満場のほうが喜ばしいわけです、当然。いっぱいのスタジアムのほうが喜ばしいのは当然です。
観客にとっても安全な環境を提供する
でもIOC、そして組織委員会のトッププライオリティーが何かといえば、今までも、そしてこれからも、安全な環境を提供することです。観客にとっても安全な環境を提供すること、これがトッププライオリティーであるということなんです。ですからいろんなテストイベントを通して、観客をスポーツイベントにお迎えすることは可能であるということが実証されたと思うんです。しかも同時に、安全な環境を提供することが可能なんだということを実証できました。 今後、来年の夏がどうなるのか、もちろん状況を見守らなければならないでしょう。どういった状況の下で安全な環境が提供できるのか、観客にとっても安全な環境を提供できるのかどうかということを考えなければなりません。そして合理的な観客の数値というものが出てくるでしょう。場合によっては、ベストケースでは満杯かもしれない、満場かもしれない。しかし場合によっては、違った状況ではその数値は低いかもしれません。まだ時期尚早なんです、申し訳ないんですけれども。例えば今、利用しているレストランが、例えば日曜日、家族と行ったレストランが2週間後、開いているかどうかは分かりませんよね。ですから今の段階でどういった状況になるのかということは申し上げることはできません。9カ月後の観客に関わる状況がどうなるのか、今申し上げることはできません。 ただ、安心してください。安全がわれわれにとってのトッププライオリティーであるということはぜひご安心いただければと思います。そして、いろんなスポーツイベントの経験を経て、確信は抱いております。合理的な数値があって、そしてオリンピックの精神に貢献することになるであろうと。 司会:ありがとうございます。三須さん。