IOCバッハ会長と組織委・森会長が会見(全文1)スポーツは偉大な予防策
IOCが選手にワクチンを提供するのか
NHK:NHKです。会長にお聞きします。ワクチンについてですけれども、明確化していただけますか。ワクチンを外国人の選手に配るということを詳しく述べていただけますか。IOCがワクチンを提供するんですか、外国人のアスリートに。それともIOCが各国に提供するように呼び掛けるんでしょうか。そして誰がコストを見るんでしょうか、ワクチンのコストは。 バッハ:私が言ったのはこういうことです。われわれは全ての努力を執り行います。多くの参加者に、できる限りワクチンを受けていただきたい、接種を受けていただきたいと思います。これが最初の努力です。明確に申し上げます。 すでにうわさが流れているようでありまして、われわれはそんなことを言ったことはありません。例えば義務的にするのだ、みたいな、このワクチンを受けていないと駄目だ、みたいなことを言ったつもりはまったくありません。そうではなくて、できるだけ説得をして、外国の参加者におかれては説得をいたします、われわれも。そして、できる限りの方々にワクチン接種を受けていただきたいと思います。 もしそうであれば、次に、ワクチンは入手可能でなければなりません、アスリートのためにも、アスリートのグループに入手可能でなければなりません。最初の優先順位というのはまず看護師、それからお医者さんなどでありましょう。そしてわれわれの社会を生かしてくれる方々に、まず最初のプライオリティーが与えられるべきでありましょう。IOCもそう思っておりますし、NOCもそれは尊重いたします。次にワクチンが入手可能になるべきは、もしもそれでもワクチンが入手可能であるという場合ならば、IOCがそのコストを見ます。そして、それは各国の国内オリンピック委員会と協力しながらやります。 なぜならば、こういった努力というのは1つのシグナルです。尊敬の気持ちの表れ。本当に日本のホストが、本当にいろいろとやってくださったということに対する尊敬の表れでもあります。われわれが担保したいのは、できるだけ多くの人、可能な限り多くの人たちが日本に来てほしいと思うのです、大会の時期に。そしてワクチンを接種して来てほしいのです。そうであれば日本の国民の方々も非常に自信を持っていただけるでしょう。信頼していただけるでしょう。自分たちは守られているのだというふうに感じていただけるでしょう。新型コロナの危機に関してはそういうふうに思っていただけるでしょう。 司会:【稲垣 00:16:35】さん。