IOCバッハ会長と組織委・森会長が会見(全文1)スポーツは偉大な予防策
日本は安全にスポーツイベントを運営した
スポーツというのはまさに偉大なる予防策であると思います。特にこのようなパンデミックのさなか、そしていろいろと制約されている中、不確実性がある中、大きな予防策になるわけです。このスポーツの役割は大いに認識されていると思います。WHOにおいてもしかりですし、また多くの政府も、そして非政府機関もそれを認めております。まさにオリンピック大会はその中のピークともいえる存在ではないでしょうか。その一番上にある存在です。 日本においては今の状況においてすら、ちゃんと安全なスポーツイベントを運営できるということを示されました。例えばプロスポーツ、野球もそうです。すでに今の制約の下、観客が参加する中、成功裏に行っておられます。また、素晴らしいイベントが行われました。「Friendship and Solidarity」という友好と絆の大会、体操の大会が行われました。渡辺守成会長の素晴らしいリーダーシップの下、この大会が成功裏に行われました。また、世界的にもいろんなスポーツイベントが開催されております。成功裏に行われております。これはまさに、人々に対して希望と、そして確信というものを与えることができました。
コロナ対策が道具箱に入っている
さて、9カ月後、オリンピック大会ということになります。今までの成功に基づいて、私どもはさらに確信を抱くことができるんです。今から9カ月後、さらにコロナの対策が、道具箱、われわれのツールボックスに入っているということが分かっているからなんです。この道具箱の中に道具がもっと増えている、より洗練された迅速検査、ラピッド検査というものがたぶん入手可能になるでしょう。そして毎月毎月、新たな、いや、毎週といってもいいようなペースで、全世界で新たな伸展が見られることでありましょう。また、さらに確信を持つことができるのは、おそらくワクチンが、たぶん入手可能になるであろうということについてです。これもまた、道具箱に入れるべき道具の1つになると思われます。 今日申し上げられることは、ちなみにこれは首相とまったく歩調を合わせておりますが、また、小池都知事とも歩調が合っていると思いますけれども、こう申し上げることができます。道具箱がちゃんとあるんだと。そして、安全な環境で大会ができるために必要な道具箱は調っているんだと申し上げることができます。 これは日本のパートナーの皆さまと手を携えて、また、友人の方々と手を携えて開催したいと思っております。そうすることで、オリンピック大会を実現すると。これはまさに連帯・団結の証しになる、シンボルとなるでしょう。また、人道のシンボルになる。また、強靱性のシンボルにもなる。そしてまさにトンネルの先の、コロナ禍のトンネルの先の明かりになるわけなんです。 司会:ありがとうございます。NHKの国武さん、どうぞ。