IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き
東京五輪・パラリンピック開催に向けた協議で来日した国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は16日、大会組織委員会の森喜朗会長と合同記者会見を開いた。バッハ会長は冒頭、大会が開幕する9か月後までには「ワクチンが入手可能になるだろう」との認識を示し「安心な環境で大会を開く道具箱はそろっている。日本と手を携えて(大会を)開催したい。開催すれば団結のシンボルとなる。トンネルの先の明かりになる」と述べ、大会開催に依然、前向きな姿勢であることを示した。 【動画】IOC会長「トンネルの先の明かりになる」 東京五輪・パラの来年開催に前向き
バッハ会長は、日本で観客がいる中でプロ野球試合が開かれている例などを挙げ、「完全なスポーツイベントをできると証明できた」と説明。他にも世界で多くのスポーツ大会が「成功裏に」行われたことも強調した。 森会長は、「フェイクニュースなどがスマホなどで(拡散され)何かバッハさんがお見えになったのは強硬論の森を抑え込むために来たとか、その会談のためにお見えになる(などと)と随分流れたが、きょうの(バッハ)会長の行動、発言によって疑念を持っていた方は払しょくされたと思う。ますますIOCとお互いの価値観を共有しながら、しっかり絆を深めていきたい」と語った。