自民・石破氏、総裁選出馬会見(全文1)納得と共感が得られる党でありたい
自民党の石破茂元幹事長は1日、記者会見を開いて自民党総裁選への出馬を表明した。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「自民・石破茂氏、総裁選に出馬表明 党員投票なし「極めて残念」(2020年9月1日)」の会見開始時間に対応しております。 【動画】自民・石破茂氏、総裁選に出馬表明 党員投票なし「極めて残念」 ◇ ◇
なんのために立候補するか
石破:急なご案内にもかかわりませず、ご参集いただきまして誠にありがとうございます。自由民主党衆議院議員の石破茂であります。このたび行われます自由民主党総裁選挙、同士の皆さま方のご推挙いただいて立候補するという決意をいたしました。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 なんのために立候補するかということであります。それは自由民主党、いかにあるべきか、そして日本国はいかにあるべきか、そういうことを国民の皆さま方の前に候補者それぞれが思うところを申し述べ、そしてご理解をいただき、その下に新総裁が選出をされ、国会において首班指名を受けたのちは、それぞれが申し述べた政策に対して国民の皆さま方が寄せられるいろんな思い、それを最大限に生かしていきながら政権運営はなされるべきだと、このように考えております。 複数の立候補者がございます。それぞれが思うところを申し述べ、直接の有権者ではないにせよ、党員の皆さま、国民の皆さま方にご判断をいただく。そういう機会をお示しすることは、持っていただくことは、われわれが国民に対して果たすべき責務であると、このように考えております。 自由民主党総裁でありますので、自由民主党、いかにあるべきかということであります。それは、わが党は国民政党であります。広く国民の皆さま方とご納得と共感を得て、強い信頼の下に自由民主党は政策を遂行していく政党でなければいけない、このように考えております。
原点を忘れてはならない
私ども、行き届かないところがあって3年3カ月、野にありました。谷垣総裁の下で、大島幹事長の下で私も政務調査会長を2年務めました。新しい綱領というものを定めました。自由民主党はいかにあるべきか。国会議員のみならず地方の代表の方にもおいでいただいて、かんかんがくがく、新しい綱領を定めました。わが党は勇気を持って真実を語る政党であらねばならない。そしてあらゆる組織と協議し、決断する政党でなければならない。そして国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させる、そういう政党であらねばならない。そのことを近い、安倍総裁の下で私は幹事長を務めておりましたが、多くの国民の皆さま方のご信任を得て政権に復帰をし、今日に至っております。その原点を忘れてはならない。勇気を持って真実を語る。そして、あらゆる組織と協議して決断をする。政府を謙虚に機能させる。国会を公正に運営する。そういう政党であらねばならないと思っております。 国民政党です。そして民主主義政党であります。民主主義が機能するためには参加する資格を持った人が1人でも多く参加をしていただかねばなりません。そしてそこに正しい情報が伝えられなければなりません。少数意見も尊重されなければなりません。その3つを実現できないときに民主主義は形骸化をするということだと私は信じております。 その意味で今回の総裁選挙が、党員の皆さま方に投票する資格が与えられない、極めて残念なことであります。党費を払っていただき、選挙のときには先頭に立っていただき、そういう方々に、あなたにも総裁が選べますよ、知事さんや市長さんは市民や県民が選ぶものですが、総理大臣は国民が選ぶことはできません。しかし自由民主党の党員になっていただければ総裁選挙に1票ありますよ、そういうことで党員拡大運動、総力結集のスローガンの下にやってきた。投票いただけない、残念なことであります。 それは地方に支持基盤を持つ者にとって不利だと、そういうご指摘もあります。しかし、自分に不利だからやめておこう、私はそういうような判断をいたしません。党員の皆さま方に、広く国民の皆さま方にきちんと思いを申し述べて、そのことが強い政権につながる、このように確信をするものであります。そのような思いの下に、民主主義が正しく実現される、そういう自由民主党でありたいと思っております。