森会長が辞任表明(全文)「解釈の仕方」「女性を蔑視する気持ち毛頭ない」
「老害」と老人悪いかのような表現は不愉快
昨日、バッハ会長と(IOC副会長の)コーツさん、私と(事務総長の)武藤(敏郎)さんとで電話会談を約1時間ちょっといたしました。バッハさんからも大変労いの言葉もいただきましたし、よくもここまでしっかりやってくれた、これはまさに東京2020の大きな成果だ、ということで大変称賛もいただきました。ぜひこの後、遅滞のないようにですね、運用していただけたらと思いました。私がいる限り、ご迷惑をかけるということになったんでは、これらの今までやってまいりました努力というのはまったく無になってしまいます。 したがって、誰かが老害、老害と言いましたけど、お年寄りは下がれというのはどうもいい言葉じゃないんで、子どもたちに対する、何ていうんですか、いろんな言葉がございますけども、老人もやっぱりちゃんと日本の国のために、世界のために頑張ってきてるわけですが、老人が悪いかのような表現をされることも極めて不愉快な話であります。 しかし、そんな愚痴を言ってもしょうがないことでありますので、この際、この組織委員会、約8年になりますが、小学校はちょうど1年間留年になりましたので、ちょうど小学校が終わったような感じでありまして、そこで後半の中学校の方の仕上げを、新しい会長にリーダーシップを取ってやっていただいた方がいいだろうという思いをいたしまして、本日をもちまして会長を辞することを、改めて正式に皆さまに表明をいたしまして、どうぞご了承を賜りましたらと思います。
命ある限りスポーツ振興へ研鑽していきたい
今日はせっかくお集まりになった会合でありますから、いくつかご相談をいただくこともございますが、最後には後継者の選定をどうするかというお話も事務総長からお取り計らいがあるかと思いますが、どうぞ皆さまの率直なご意見をいただいて、この会が意味のある、そういう会であったと、また私にとりましても、会長としての理事会、評議員会、最後の会として心に残るように、そういうぜひ運営をお願いできればと思っております。本当に皆さんありがとうございました。 今日は都議の皆さんもいらっしゃいますが、東京都の大きな仕事がオリンピック・パラリンピック、それを組織委員会が担当いたしてここまで進めてきたわけであります。都民の皆さん、そして国民の皆さん、また東京都、また国、政府、多くの皆さんの協力があって、ここまで来れました。スポーツ団体の皆さんにも本当に大きなお力をいただきました。その皆さま方にも心からお詫びを申し上げて、そしてお礼を申し上げて、私の命ある限り、日本のスポーツ振興のためにさらに研鑽をしていきたい、そんなふうに考えております。どうぞ、今日のこの会合をよろしくお願い申し上げて、お詫びを兼ねて、お願いを申し上げた次第です。ありがとうございました。 (完)