森氏後任選び「透明性高いプロセスで」 川淵氏は辞退表明―組織委・武藤事務総長
映像:Tokyo2020提供
東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、理事と評議員を集めた合同懇談会を開催した。その後、武藤敏郎事務総長が、記者会見し、女性蔑視ともとれる発言をし、同日をもって会長辞任を表明した森喜朗会長の後任について、「私どもとしては、後任の会長を早急に決める必要がある。透明性の高いプロセスが不可欠」と述べた。後任を選ぶのは組織委の理事会メンバーで構成される「候補者検討委員会」だと説明し、「男女ほぼ半々。それからアスリート中心。国や都やJOCの関係者にも入っていただく必要がある」と語った。取りまとめ役の委員長には組織委名誉会長の御手洗冨士夫氏(キヤノン会長兼社長)が就く。 【動画】森氏後任選び「透明性高いプロセスで」 川淵氏は辞退表明 組織委会見
武藤事務総長によると、後任会長として報道で名前が挙がっていた川淵三郎氏はその場で、「自分が会長の後任と言う報道があって、それをご覧になった方に不愉快な思いを持った方もいらっしゃるのではないか。その意味でお詫びしたい。(会長を務めることを)求められても辞退する」と述べたという。 これに先立ち森喜朗会長は、懇談会の冒頭で、「私の不適切な発言が原因で大変混乱させてしまった」「大事なことはオリンピックをきちんと7月に開催するということ。そのオリンピックを開催するための諸準備に、私がいることが妨げになるということであってはならない」と同日をもって会長を辞任する意向を表明した。 森氏は今月3日、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」と女性蔑視ともとれる発言をしたとされる。翌4日には記者団の取材に対し、発言を謝罪・撤回したものの、会長辞任については否定していた。