森会長が辞任表明(全文)「解釈の仕方」「女性を蔑視する気持ち毛頭ない」
多少意図的な報道があったんだろう
したがって、その1年経過しまして、もう半年になりました。その中で、いよいよ私どもとしては、あくまでもこのオリンピック・パラリンピックを開催するという方針で、強い方針で今準備を進めていた矢先でありまして、そういう中で会長である私が、余計なことを申し上げたのか、まあ、これは解釈の仕方だと思うんですけども、まあそう言うとまた悪口が書かれますけども、私はそういう意図でものを言ったわけじゃないんだが、まあ多少意図的な報道があったんだろうと思いますけども、女性蔑視なんていうことを言われまして、私はこの組織委員会に入ってから、女性の皆さんをできるだけ讃えてきましたし、男性よりも余計女性の皆さんに発言してもらうように絶えず進めてきました。皆さんはなかなかお手を上げてお話しにならない時がたくさんありましたけど、あえてお名前まで申し上げて、「谷本さんどうですか?」とか言って、お誘いをして女性の皆さんに本当によく話をしていただいたと思っております。 まず冒頭にですね、私がオリンピック・パラリンピック一緒にやるぞということになった以後、ご記憶があろうかと思いますが、ロンドンでのオリンピックの後の入賞者のパレード、その後リオで行われました入賞者のパレード、いずれも私はオリパラが一体でパレードをやるべきだということを主張しまして、従来と違ったことなので抵抗もかなりございましたけども、これも大成功いたしました。それから各種目においてIOCから示されておりました指針になります1対1、つまり5対5と言いましょうか、女性と男性の比率をできるだけ同じくしようということで、ほとんどの競技団体にもこれをお願いをして、ほぼ完璧な仕上がりができたなと思っております。 そういうふうに、私自身は女性を蔑視するとかそういう気持ちは毛頭ありませんし、これまでもいわゆるオリンピック・パラリンピック、いわゆる障害のある人、ない人、皆同じだよということで、すべて同じように扱ってまいりました。そういう意味で、大変こういう、この一言でこういう風になったということは、私自身の非常に不注意もあったのかもしれませんが、長い83年の歴史の中で、本当に情けないことを言ったもんだなと思って、それがまた皆さまに大変ご迷惑をおかけしたということになりました。