なぜ秋華賞で”純白のヒロイン”1番人気馬ソダシは歯が折れ10着に惨敗したのか
思えば1996年の第1回秋華賞では人気を集めたオークス馬のエアグルーヴがパドックで同じような”フラッシュ攻勢”を受け、パニック状態となっていた。のちに骨折が判明したが、レースでは10着と惨敗した。 精神面の問題に加え、ソダシの距離適性も影響したのかもしれない。逃げたエイシンヒテンは4着に粘っており、この馬を2番手で見ながら馬体を併せるまでが精いっぱいだったことを考えると、坂のある2000mは微妙に長かった可能性もある。 幸い、レース後に確認したところ、脚元に問題はなかった。 「次のソダシを応援してください」と須貝調教師は言う。当初の予定通りに年内は休養に当てられ、復活を期す次走は、距離適性を考えると早ければ、1800m芝で行われる2月の中山記念、あるいは、じっくりと調整して、春のヴィクトリアマイルに向かうことになるだろう。25年前のエアグルーヴは、ここから復活を果たした。純白の”つよかわアイドル”の再起を信じて待つことにしよう。