「大阪のドケチ」で脱炭素化を推進!? 万博・大阪パビリオン出展企業が展示構想発表
2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンに1週間出展する中小企業8社が今月5日、大阪市内で展示構想を披露した。展示期間中、各社は自社技術や製品・サービスをわかりやすく伝える展示物や映像を通じて、自社の強みが「脱炭素社会」の実現に寄与することをアピールする。
大阪府と大阪市が手掛ける大阪ヘルスケアパビリオン内には、複数の中小企業やスタートアップが週替わりで展示する「展示・出展ゾーン」が設けられる。 同ゾーンを運営する「中小・スタートアップ出展企業推進委員会」は、金融機関や公的企業・団体を対象に週ごとの展示企画案を募集。22年10月に選考した26案を発表した。
それら企画の実施主体の1つが、「脱炭素」を出展テーマに掲げる大阪商工信用金庫だ。 展示全体のコンセプトは「大阪のドケチが世界を変える! OSAKA DOKECHI TECHNOLOGY」。 「ドケチ」には、モノを長く大切に使う、ムダを排除することで脱炭素を推進する、といった意味合いがある。展示期間中は各社が自社技術や製品・サービスをブースで紹介する他、各社の技術が30年後の未来の生活にどう生かされるのかを展示する「未来の生活体験ゾーン」も用意して、企画全体の統一感を出す。
同信金が開いた第2回万博出展企業交流会で、出展する8社が現時点の出展構想を披露した。このうち、レーザー核融合発電を研究開発するEX-Fusion(大阪府吹田市)は、核融合の代名詞が「地上の太陽」であることから、球体ディスプレイで核融合を表現する展示を構想中。 プロサッカークラブを運営するF.C.大阪(大阪府東大阪市)は、同クラブが地域の結節点になることで脱炭素社会の実現にどう貢献できるかを訴えたい考えだ。
特殊精密機器の製造などを手掛ける中村超硬(大阪府堺市)は、もみ殻や家畜の排泄物がゴミではなく、有効に利用できる「資源」であることを訴える展示を予定。 次世代型光触媒塗料の開発・販売を行うオプティマス(大阪市中央区)は、室温を低下できるオプティマス塗料や発電塗料が持続可能な世界の実現に貢献することを訴える。