大阪から名古屋までの移動は“のぞみ号一択”じゃない!? 新幹線よりも「快適に」「格安に」移動する選択肢とは
超豪華な近鉄特急「ひのとり」はいつも満席
東京など他地域に住んでいる人にとって、「大阪-名古屋間の移動」は「東海道新幹線一択では?」と考えるのがふつうでしょう。 【画像】「えぇぇぇぇ!」これが大阪‐名古屋を「もっと快適に”移動する方法です! 画像で見る(33枚) 新幹線「のぞみ号」を使えば、新大阪駅から名古屋駅までの所要時間はわずか49分。 並行するJR東海道本線には「新大阪駅から京都駅までは新幹線より10分遅いだけ」という、すぐれたコスパの「新快速」が走っていますが、京都駅から米原駅、乗り換えて米原駅から岐阜駅までは停車駅が増えることもあり、所要時間は3時間弱。新幹線の代替ルートと考えるには、ちょっと厳しいものがあります。 ところがその新幹線をあえて使わない、別のルートも根強い支持を集めています。 それは「近鉄特急」と「高速バス」です。
東海道新幹線が停車する新大阪駅は、大阪市内の北の端にあるため、新幹線を利用するには、市内の繁華街からJRや地下鉄での移動と乗り換えが必要です。 大阪市内のいわゆるキタ、大阪駅や梅田駅からはJR東海道本線で4分、大阪メトロ御堂筋線で6分ですが、もうひとつの繁華街であるミナミにあるなんば駅からは、御堂筋線で15分かかります。 乗り換え時間を含めると、新大阪駅で新幹線に乗るまでに、キタからは15分程度、ミナミからは25分程度かかると見ていいでしょう。 また新大阪駅から名古屋駅までのぞみ号を利用する場合、運賃は3410円ですが、特急料金が自由席で2530円、指定席なら3060円かかり、トータルで5940円から6470円になります。 じつはこうした「移動と乗り換えの手間」「費用」という新幹線の弱点をカバーできるのが。近鉄特急と高速バスなのです。 日本最大の私鉄である近鉄(近畿日本鉄道)は、大阪府、京都府、奈良県、三重県、愛知県に約500kmの路線網を有しています。 そして同社はこの路線網で、各地を結ぶ特急列車も走らせています。 そのうちのひとつ、大阪難波駅と近鉄名古屋駅を結ぶ全席指定の特急「ひのとり」および「アーバンライナー」が、じつは新幹線に代わる有力な移動手段なのです。 ひのとり、アーバンライナーは、大阪難波駅を出発すると、まず奈良線で東に進み、上本町駅からは大阪線に入って南東に進路を変えます。その後、奈良盆地を西から東に横切ると、そのまま布引山地を新青山トンネルで貫き、伊勢中川駅手前の短絡線を経由して名古屋線に入ります。その後は伊勢湾岸に沿って進み、南から名古屋市に入り、近鉄名古屋駅へと至ります。 所要時間はひのとりで2時間6分、アーバンライナーで2時間19分です。