W杯予選延期が森保Jに与える影響は?
2021年における日本代表の最初の活動として、3月25日に日産スタジアムでの開催が予定されていた、ミャンマー代表とのカタールワールドカップ・アジア2次予選第5戦が延期された。日本サッカー協会(JFA)が19日に発表したもので、現時点で代替開催日は未定となっている。 JFAによれば、3月の国際Aマッチデーで予定されていた国際試合の開催延期を求めるレターを、ミャンマーサッカー連盟がアジアサッカー連盟(AFC)へ提出。これが承認されたため、日本戦と同30日にホームで予定されていたキルギス代表とのワールドカップ予選2試合の延期が決まった。 AFCは同時に、3月の国際Aマッチデーにアジア全域で予定されていたワールドカップ予選31試合のうち、87%にあたる27試合の開催延期を発表。リリースのなかで「選手、チーム、関係者およびすべてのステークホルダーの健康と安全を最優先事項とし、加盟協会と協力して地域の状況を綿密に監視する」と明言し、感染拡大が続く新型コロナウイルスを理由にあげている。 しかし、ミャンマーが開催延期を要望した理由が新型コロナウイルス禍なのか、あるいは国軍のクーデターを発端とする政情不安が続く状況なのかは明らかにされていない。後者が理由の場合はAFCや国際サッカー連盟(FIFA)が何らかの処分を含めた判断を下す可能性もあるが、現時点で具体的な動きはなく、JFAとしてはいつ開催されてもいいように準備を進めていくしかない。 もっとも、ミャンマー戦については相手国内の政情不安を抜きにして、当初の予定通りに開催する上で日本国内でも高く、険しいハードルに直面していた。 首都圏など11都府県で緊急事態宣言が再発出された今年1月中旬以降、日本では外国人の新規入国を停止する措置が取られている。スポーツ界も例外ではなく、例えばサッカーでは徳島ヴォルティスのダニエル・ポヤトス新監督や、選手では23人の新外国人がリーグ戦の開幕を来週末に控えた現時点でも来日を果たせていない。当然ながら同じ措置はミャンマー代表チームにも適用される。