安倍首相が会見 辞意を表明(全文2)次の総裁選に影響力は行使しない
十分な説明責任は果たせたか
東京新聞:東京新聞の清水と申します。通算でも連続でも歴代最長政権となり、安倍一強の政治状況が続きました。さまざまな成果があろうかとは思いますけども、総理は先ほどレガシーは歴史が判断することだとおっしゃいました。この間、官僚の忖度や公文書の廃棄、改ざんなど、負の側面も問われたかと思います。公文書の改ざんを迫られ自殺した財務省職員のご遺族は、今も再調査を求め、政権の説明責任を問うています。この間、国民に疑問を持たれたさまざまな問題に、歴史が判断する材料としての公文書管理および政治家の説明などで十分な説明責任が果たせたとお考えでしょうか。ご所感をお願いいたします。 安倍:公文書管理については安倍政権においてさらなるこのルールにおいて、徹底をしていくということにしております。また国会にといては相当長時間にわたって、今言われた問題について、私も答弁をさせていただいているところでございます。十分かどうかということについては、これは国民の皆さまがご判断をされるんだろうなと、そう思っております。 司会:それでは次のご質問をどうぞ。じゃあ重田さん。
後任選びにはどういった姿勢で臨むのか
日本経済新聞:日本経済新聞の重田です。総理は自民党総裁であると同時に、都内最大派閥の清和会の実質的なリーダーであると思われます。今後の党総裁選では総理の影響力が少なからず働くと思われますが、後任総裁選びはどういった姿勢で臨まれますでしょうか。どなたかを支援して1票投じられるのか、もしくは退陣される首相として静観されるお考えなのか。また総理が取り組んできた憲法改正、これは支援の条件となるのでしょうか。お考えをお聞かせください。 安倍:まずは清和会でございますが、清和会、細田派でありまして、細田さんが会長でございまして、細田会長の下、皆さんでどう臨まれるかっていうことは、政策グループとしておそらく議論するかもしれないと、こう思っておりますが、私は総裁を辞めていく立場であり、私から何か次の総裁選に影響力を行使しようっていうことはまったくこれは考えておりませんし、そうすべきでもないだろうと。こう思っています。 そして憲法については、そもそも憲法改正、また4項目の案については、イメージ案については、これは党で決めたことでございますので、誰が総裁になられても当然、党として約束をしていることであり、取り組んでいかれるんだろうなと思っています。 司会:それでは次どうぞ。吉野さん。