大阪府・吉村知事が定例会見1月26日(全文3)軽症でも原疾患のある人は重症病床へ
オミクロンの特徴は?
毎日新聞:すみません、毎日新聞の矢追です。先ほどオミクロンの1つの特徴じゃないかということがあったんですけども、原疾患が重い人で、これまでコロナになる人もいらっしゃったかと思うんですが、その人たちも同じように重症病床で治療していたと思うんですけれども、オミクロンの特徴っていうのは、どこがどう違うっていうのをちょっと教えてもらってもよろしいでしょうか。 吉村:数が多いということです。これまで大阪府の基準で、人工呼吸器が装着されているか、あるいはECMOが装着されているか、あるいはそれ以外でもコロナが重たくて重症病床、ICUに入っている方、これは重症病床としてカウントしていました。人工呼吸器等を設置していなくても、もうその寸前の状況だとか、あるいは状態がコロナで非常に悪くなっているという方はICUに入れば重症病床としてカウントをしていました。 一方で、コロナはめちゃくちゃ軽いんだけれども原疾患が重いという方は、ほとんど数としてはいなかったんです。これが、今全体の陽性者が多いので、これは検査して分かっているだけで、例えば今日9800人前後。おそらくそこで捉えられていない人もいると思いますから。そうすると【周 00:55:07】でやはり広がっているという中で、通常の内臓疾患とか外傷疾患、その手術をしようとするとコロナだったというような事例も出てきて、これまでは、それはすごいレアケースだったわけですけども、レアケースじゃなくなってきてると、むしろこっちのほうが数が多くなってきているじゃないかという状況です。
今はもともとICUを必要とする人が多い
なので、コロナでは37人だけど、こちらでもう40人ですから、ゼロから40人になっていますので。これまではほとんどカウントするほどの数でもなかったのが、オミクロンの場合は、その数でカウントしていかないともう対応が、実態が把握できなくなるという状況になっているということです。現実問題、77名の方がこのコロナの重症病床に入院、使われているわけなので、じゃあ重症病床の逼迫っていうのを考えたときには、やっぱりここの人数っていうのは考えていかないと。人工呼吸や、コロナの重症治療をしているわけじゃないんだけれども病床を使っているのは事実なので。そして何かHCUとか、国基準で、本当に原疾患も重くなくて、中等症でそこに入られているような方が実態としていらっしゃるのとはまた違う。実態として、こっちのほかの内臓疾患とか外傷患者、こっちは重たいわけ。で、手術とかICUが必要な人が40人いると。 もともと、だからほかの病気って今、脳卒中とか心筋梗塞もそうですけど、今の時季ってICUを必要とする人がもともとたくさんいる時季。そこにコロナが乗っかっているという現象が生じている。乗っかったら、そこはもうコロナ病床を使わなければならないということになりますから、それによる数が増えてきていると。なので、今までではほとんどなかった事象が、現実に把握しないと、重症病床の実態が見えにくくなるよという現実だと思います。 なので、これは全国で感染が増えてますから、おそらく全国で起きている事象だと思います。だから全国の重症者の数っていうのが、それが多くなくても、なぜ病床が逼迫しているのっていうのを追究したときに、たぶんコロナで、コロナもかかっている、コロナは軽いんだけど、ほかの病気があってっていう、そこのコロナ、非コロナとの、今まで区別は明確にしても大丈夫だったんですけど、数が多いが故にこういった問題が出てきていると。ここを正確に把握しないと、先ほど申し上げた重症病床というのがあふれてしまうと良くないから、さっきの緊急事態宣言の話にもつながってくるんですけれども、ここがもしそうやって増えてくるようであれば、もう緊急事態宣言をお願いしてでも、なんとかこの数を止めていかないといけないと。 ここの、コロナでの重症だけを見ていると重症病床の把握が実態と違ってしまうと。ふたを開けた瞬間、なぜか重症病床にはコロナの重症者も入れなくなっているような状況が起きかねないという。それは防がなきゃいけないので、これから毎日人数は公表して、僕の頭の中にも入れて、判断の材料にしていきたいと思っています。