どうなる?!”二刀流スター”大谷翔平の契約延長問題…最低7年約239億円の大型長期契約か”禁断”のトレードか?
何かと、大谷翔平(エンゼルス)の周辺がかまびすしい。 きっかけは9月26日(日本時間27日)のマリナーズ戦の試合後会見か。大谷は7回を投げて、5安打、1失点、10奪三振と好投したが、降板後にリリーフが打たれ、チームは1対5で敗れた。 その結果を受け、フラストレーションが溜まるか? と聞かれると、大谷は「ありますね、やっぱり。もっと楽しい、ヒリヒリするような9月を過ごしたいですし、クラブハウスの中もそういう会話で溢れるような9月になるのを願ってます」と答えた。さらに2年後にはフリーエージェント(以下FA)になるが、今のチーム状況でも残留を望むのか? と問われると、こう応じた。 「もちろん、ファンの人も好きですし、球団自体の雰囲気も好きではあるので。ただ、それ以上に勝ちたいっていう気持ちのほうが強いですし、プレイヤーとしてはその方が正しいんじゃないかなと思ってます」 その会見に参加していたが、話した内容はそれ以上でもそれ以下でもなく、無難にかわしたなという印象。ところが翌日、米メディアは行間を深読み。「勝ちたい」という部分にフォーカスを当て、勝てなければ、大谷は移籍も考えているのではないか、チームは大谷のメッセージをどう受け止めるのか? と煽り気味に伝えた。 休みを挟んで行われたレンジャーズ戦の試合前、ジョー・マドン監督は、「ショーヘイは、勝ちたいと言っただけ。チームを出たいとは言っていない。勝ちたいという思いは同じだ」と火消しを試みたが、その後、会見に直接参加していないメディアも騒ぎに便乗し、移籍の可能性が方々で賑わいを見せた。 仕方のない面もある。どうしても通訳が入ると、微妙なニュアンスまでは伝わりにくい。 「それ以上に勝ちたいっていう気持ちのほうが強いですし・・・」と言ったとき、それはそもそも一般論でしかなく、そこに強いメッセージ性を見出すことは難しかったものの、訳した文字だけに頼るなら、いかようにでも受け取れる。 ただ大谷が、今年の戦いを振り返り、「中盤まではいい戦いというか、 主力が抜けてる中で我慢強く主力が来るのを待って、5割付近で頑張っていたほうだなと思っているので、なかなかそこから主力が帰ってこないとなってモチベーションとかズルズルいったような印象なので、このままでは勝てないんじゃないかな」と話したときには、少し驚いた。