全米メディアは大谷翔平が46号&100打点で締めた2021年をどう総括したか…「夢のシーズン」「ベーブ・ルースさえも凌駕」
エンゼルスの大谷翔平(27)が3日(日本時間4日)、敵地シアトルでのマリナーズ戦に「1番・DH」で出場、初回の第1打席にマ軍先発の左腕タイラー・アンダーソンのカットボールを捉えてライトスタンドへ弾丸ライナーで11試合ぶりの一発を叩きこみ、今季最終戦で46号&100打点を刻んで有終の美を飾った。残り4打席は2つの申告敬遠と2三振。ワイルドカード争いをしていたマ軍に勝負してもらえず“奇跡“の逆転での本塁打タイトル獲得はならなかったが、大谷は二刀流として、138安打、100打点、103得点、投球回数130と3分の1、156奪三振の成績を残し投打5部門で「100」の大台をクリア。メジャー史上初の「クインティブル100」を達成した。光り輝いた衝撃のシーズンを全米メディアは称賛した。
マドン監督「なんと素晴らしい一打か」
MLB公式サイトは「46本塁打、100打点。大谷が夢のシーズンを締める」との見出しを取り、「大谷の歴史的な2021年シーズンに相応しい終わり方だった」と伝えた。 記事は「二刀流スター(の大谷)はマイク・トラウト(2019年にMVP&45本塁打)を越え、2000年のトロイ・グロースの47本塁打に次ぐ、エンゼルス史上2番目の最多本塁打でシーズンを終えた。大谷はロイヤルズのサルバドール・ペレス(48本)とブルージェイズのウラジミール・ゲレーロJr.(48本)との本塁打王争いで3位に終わったが、今年のア・リーグMVPの最有力候補と考えられている」と紹介。 ジョー・マドン監督の「なんと素晴らしい一打か。彼が先頭打者に立って、おそらく(この試合で)唯一投げてもらえた(勝負)球だった。100打点目で花を添えた。ただ信じられないほど素晴らしい。将来、これを真似できる選手が一人だけいるとすれば、それは彼自身だ」という絶賛コメントを添えた。 また大谷が今季打者として155試合で打率.257、出塁率.372、長打率.592の成績を残して、100打点と100得点を初めてクリア、26盗塁とMLBで今季トップに並ぶ8三塁打を放ったことを伝え、メジャーの歴史の中で、45本塁打、25盗塁、100打点、100得点、8三塁打を1シーズンでクリアした史上初の選手となったことを紹介した。 45本塁打&25盗塁を超えたのは、ア・リーグでは、1998年のブルージェイズ時代のホセ・カンセコに続く2人目の快挙で、「大谷はア・リーグで今季最高の投手の1人でもあった。彼は23度先発し、9勝2敗、防御率3.18、130回1/3で156三振を奪い44四球だった」と投手としての成績を記した。 そして、2年後にFA権を得る大谷の契約延長問題に触れ、「もう2年チームの契約下にある大谷は、日曜日の試合前に会見し、このオフの契約延長の交渉に『とてもオープン』な姿勢でいると言及した。大谷はまた『将来にこのようなシーズンを繰り返すことができるよう願っている』とも語った」と付け加えた。