大谷翔平「勝ちたい」発言の“火消し”に球団GMと指揮官が必死?!米地元紙は「大谷は不幸なのか?」と続報
エンゼルスの大谷翔平(27)の衝撃発言の波紋が収まらない。本拠地最終戦後に“二刀流スター”の大谷が、6年連続で負け越しが決定したチームや、自らの契約延長問題について「このままでは勝てない」「エンゼルスが好きだが、それ以上に勝ちたい」などの衝撃発言を行ったことに対して、ジョー・マドン監督とペリー・ミナシアンGMが28日(日本時間29日)に反応コメントを出し必死に“火消し”に回った。全米メディアも“大谷発言”を巡る騒動について続報ニュースを出すなど、2年後にFA権利を得る大谷の去就と、今オフの球団の補強の動きに注目している。
エ軍GM「(大谷発言に)ショックなことは何もない」
全米が注目している二刀流スターの衝撃発言を看過するわけにはいかなかった。大谷が素直な心境を吐露した「勝ちたい」発言を受け28日(日本時間29日)に球団サイドが“火消し”に躍起になった。 最初に口を開いたのがフロント責任者のミナシアンGM。 地元のオレンジカウンティレジスター紙によると、敵地テキサスのグローブライフ・フィールドで行われたレンジャーズ戦の試合前に誰もいなかった相手チームのベンチで「肩をすくめて」大谷発言についてコメントした。 「誰も負けているチームでプレーをしたくはない。みんなが言うだろうと思っていたことだった。ショックなことは何もない」 選手として当然の発言だという受け止め方で「彼らが言ってくれたことに感謝したい。マイク(・トラウト)とショー(大谷)が明らかに勝ちたがっているという事実が気に入った。これは、ただ2人の選手だけが勝ちたがっているということではない。今、このチームにいる多くの選手たちがそうで、どのチームにいるどの選手に聞いても同じことを言うだろう」と続け、「記者会見で誰かが言うことに関係なく、フロントオフィスはいつも勝利に向けて力を注いでいる」と力説したという。 大谷発言の前日にはトラウトも「エンゼルスには使うお金がたくさんある」などの発言を行っており、チーム内から噴出する不満の声に球団GMは、内心穏やかではないはずだが、チーム内外の動揺を抑えようと、あくまでも平静を装った。 問題はトラウトも訴える今オフの補強だろう。 今季はアルバート・プホルスが5月に不調で戦力外となり、チームの“顔”だったマイク・トラウトも同時期に怪我で戦線を離脱。その後、アンソニー・レンドン、ジャスティン・アップトンという主力も負傷者リストに入り、デビッド・フレッチャーの打順が9番にまで降格するなど、大谷一人に“おんぶにだっこ”の状態となった。さらに深刻なのが投手陣の崩壊。先発もブルペンも不安定でチーム防御率はア・リーグで12位となる4.69と低迷した。 補強のカギを握るのは、GMではなく、球団オーナーが“金庫”を開くかどうか。