「若い子には勝てない」自分はおばさんと自虐する40代女性にコミュニケーションコンサルタントが伝えた「年齢のレッテルを剥がす方法」
「間違いなく、若さは武器」と言い、若さを失った自分には何もないと考える43歳のむぎまるさん。 確かに40代になると、がんばりが利かなくなったり、少し老けてしまった顔を見て愕然となったりすることもあります。 そんな自分にとって、若さに勝る武器は「図々しさ」と言いつつも、それでいいのか? と悩むむぎまるさんに、コミュニケーションコンサルタントのひきたよしあき氏は、40代のつらさに共感しながら、「『若い子には勝てない』というレッテルを剥がそう」と提案します。その真意とは? ※本稿はひきた氏の書籍『あなたを全力で肯定する言葉』(辰巳出版)より内容を一部抜粋・編集したものです。本書では、「不寛容な人間です」「モテない男です」「若い子には勝てません」「夢がありません」といったお悩みに、ひきた氏が様々な角度から回答し、自虐の言葉がもたらす悪循環を丁寧にほぐしていきます。読み終えたときには、自分で自分に貼り付けていた「負のレッテル」に気付き、生きづらさを解消する糸口を見つけることができるでしょう。
むぎまるさん(43歳)のお悩み
どうがんばってもおばさんであると、受け入れざるを得ない歳になりました。 皮肉でも自虐でもなく、若い子には勝てません。 若いだけで本当にかわいいし、輝いています。 間違いなく、若さは武器です。 私は武器を失い、今はなにもないと感じます。 若さに代わる武器は「図々しさ」です。 それでいいのか、自分!! ――むぎまる(43歳)
人生のキャンバスに色を重ねよう
もう随分前ですが、私も40代に入った頃に同じようなことを考えていました。 いろいろたるんでくる。がんばりが利かなくなる。開き直る機会も増えた。朝、鏡の前に立つと、ぎょっとするほど老けこんでいて愕然としたのも、この時期でした。 当時、50代の先輩から、「40代は、青春の老年期。しかし、50代になると老年の青春期になる。だから、50代は案外楽だ。40代はつらいぞ。50代、60代より老年を感じるはずだ。『若い時代からの決別』の時だからな」と言われました。 励ましたつもりでしょうが、「若くないことを自覚しろ」と言われているようで、落ち込んだのを覚えています。 きついよね、40代。