「悲しい気持ちになりました」「すごく小さくて足りない」 ポルトガル人やドイツ人、スペイン人が日本でショックを受けたこととは
訪日外客数の累計が昨年を上回るなど、インバウンドに沸く日本。多くの人が日本に魅了されるなか、母国との違いに困ったり、不便さを感じたりすることもあったようです。外国人観光客が日本に抱いたリアルな思いを振り返ります。 【写真】ドイツ人が「すごく小さくて足りない」と思ったものの写真 ◇ ◇ ◇
現地の人たちとの交流を大切にしたかったポルトガル人
「悲しい気持ちになりました」 ポルトガル人が日本でカルチャーショックを受けた光景とは 日本へ来るのは初めてという、ポルトガル人のロドリゴさん。滞在中は、おいしいものをたくさん堪能しました。そんななか、日本人のある振る舞いに、少しカルチャーショックを覚えたといいます。 「日本人はみんなスマートフォンに夢中だったり、イヤホンをつけていたりして、目を合わせたり、人を見たりしようとしないですよね……。目の前に人がいるのに、どうしてなんでしょう? ポルトガルではそんなことはありません。そこにいる人たちや対面している人たちが最優先で、目の前の人と話します。悲しい気持ちになりました」 現地の人たちとの交流も、旅行の醍醐味のひとつ。ロドリゴさんは、その土地でしかできないことや出会えない人たちとの交流を大切にしたかったと感じたようです。
コンビニで買った商品に少し不満を感じたドイツ人
ドイツ人が初訪日で困惑 コンビニで「すごく小さくて足りない」と感じたものとは ドイツ人のキーノさんとヴァレーナさんは、初めての日本を満喫。寿司やラーメンなど定番の人気メニューだけでなく、コンビニグルメも楽しみました。ただ、少し困ったことがあったといいます。 「量が少ないと感じました。何か買って包装を開けてみると、商品自体がすごく小さかったり、少なかったり……。自分にとっては4倍くらい買わないと足りないんですよね。コンビニでお菓子とか買ってもすごく小さくて足りないんです」 おいしいものを、お腹いっぱい食べられなかったことが残念だったというふたり。思わぬところで見つけた母国との違いに驚いていました。
観光客たちによる撮影場所の取り合いに戸惑ったスペイン人
「観光どころではありませんでした」 初訪日のスペイン人が嘆いた光景とは 初めての日本旅行を満喫していた、スペイン人のオスカルさん。大阪や京都、東京などさまざまな観光地を訪れるなかで、やや戸惑いを覚えることがあったようです。 「とにかく人が多いですね。その状況に圧倒されました。自分がスペイン北西部、ポルトガル国境の近くの小さな町から来たのもありますが……。京都で訪れた神社仏閣では、観光客たちが写真を撮るために場所の取り合いをしていました。それがどこででも起こっていて、正直、観光どころではありませんでしたよ」 日本では、多くの人気観光エリアでオーバーツーリズムが話題になっています。なるべく人がいない時間帯や場所を見計らって、観光を楽しんでいたオスカルさんですが「とにかく早起きをしないといけません」と、苦笑いを浮かべていました。 こうした声を大切にして、暮らしている人も、観光する人も、互いが気持ち良く過ごせる環境を目指していきたいですね。
Hint-Pot編集部