いい加減にしろよ、おっさん…〈年金月21万円〉65歳・元エリートサラリーマン、〈時給1,580円〉の居酒屋で先輩アルバイターから激詰め。プライド捨てても週5勤務を続けるワケ
「健康寿命」は2022年の推計で女性が75.45歳、男性が72.57歳。いわゆる老後といわれる期間がどんどん長くなっていくなか、定年後は穏やかにゆっくりと過ごすか、それともいつまでも現役時代のようにアグレッシブに生きるか、全サラリーマンの課題かもしれません。 ▼【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
30代の先輩アルバイトに叱責される65歳元エリート
居酒屋で週5のペースで働いている山中誠さん(仮名・65歳)。働いているスタッフは若い人ばかりのなか、少々異彩を放つ存在です。もしや店長かオーナー? 「いえ、アルバイトです」とのこと。「この年になると、未経験者で働けるのは人手不足がヒドイ業界に限られますね」と笑います。 日本銀行『全国企業短期経済観測調査(短観)(2024年12月調査全容)』によると、雇用人員判断D.I.(「過剰」-「不足」)は、全産業で-36。最も人手不足感がないのは「電気機械業」で▲10。一方で人手不足感が深刻なのは「宿泊・飲食サービス業」で▲66。確かに、山中さんのいうとおりです。 居酒屋でアルバイトを始めて半年ほどだといいますが、今でもミスをして先輩アルバイターから叱責を受けることも。先日もレジを担当していたものの、レジで不足が発生。原因はわかりませんが、担当していた山中さんの釣銭の渡し間違いが濃厚。ひどく怒られたあと、30代の先輩アルバイターは「いい加減にしろよ、おっさん」と吐き捨てていってしまったといいます。 ――この日は特にスタッフが少なくて、忙しかったんですよ。みんなイライラしていて ――普段は仲良くしてくれているんですよ、こんなじじいでも、仕事終わりにカラオケに誘ってくれたり(笑) 時給は1,580円。繁華街の居酒屋だけあり、時給は結構な金額です。山中さんはこの居酒屋バイトを週5でこなし、月19万円。手取りにすると15万円ほどだといいます。 さらに山中さん、月21万円強の年金(基礎年金+厚生年金)ももらっているのだとか。話を聞くと、60歳まで誰もが知る有名企業で働き、部長まで務めた元エリートサラリーマン。最高月収は90万円ほど、退職金は3,800万円ほど手にしたといいます。それでも居酒屋でアルバイトは……借金でも? ――借金はないですよ(笑)
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