《美髪のつくり方》カリスマ美容師&美髪アドバイザーが実践する“ツヤ髪を保つテクニック”「シャンプーは洗浄成分に注目」「40代以上は2000円以上のシャンプー・トリートメントを」
白髪・うねりには「頭皮用美容液」
加齢とともに増える一方の白髪や髪のうねりは「頭皮」に原因がある可能性が高い。 「老化物質の一種である活性酸素によって頭皮の細胞が酸化すると、色素をつくるメラノサイトの働きが悪くなって髪が白くなったり、薄くなったりします。また、加齢によって頭皮がたるむと毛穴が広がり、髪がうねる原因になります」(田村さん・以下同) 髪の老化の原因が頭皮にあるということは、髪の毛よりも頭皮をケアすることで、改善する可能性があるということだ。やしまさんは、『ファシナート』などの酵素が配合された美容液を愛用し、田村さんは頭皮マッサージをすすめる。 「髪の毛先まできちんと栄養が行き届くように、頭皮の血流をよくすることが大切です。 頭蓋骨にへばりついた頭皮をはがして頭頂部に集めるようなイメージで、頭皮が硬いところややせているところを中心に、優しくマッサージしてください。コツは爪を立てずに、指の腹でグッと動かすこと。シャンプーをしながら行ってもかまいません」
栄養が余らないと髪に届かない
これから生えてくる髪の毛のためには、頭皮の血流をよくするだけでなく、その血流に乗って髪の毛に届けられる「栄養」も重要だ。 「東洋医学において髪の毛は『血余』といい、全身をめぐった後に余った血液が最後に届く場所だとされています。実際、過度なダイエットなどで臓器に充分な栄養が届かないと髪の毛までは到底回らず、栄養失調と同時に髪の色が抜け、パサパサになります。黒豆や黒ごま、きくらげ、ひじきなど、黒い食べ物を摂るといいと考えられています」 吉木さんは、髪のためにもできるだけ食べる品目数を増やすべきだと語る。 「髪の毛の主な材料は『たんぱく質』ですが、ビタミンやミネラルなども積極的に摂りましょう。たんぱく質が不足しがちな更年期以降の女性は肉や魚を中心に、食事のバランスを整えてください」(吉木さん) 何才になっても、髪は女の命。年齢よりも若く、老いた印象を与えることのないよう、「100才まで美髪」をめざしてケアを始めよう。