小池都知事が定例会見4月16日(全文2)人流を抑えるということ
コロナ禍において大会を開催する意義は
東京新聞:東京新聞の岡本です。今のオリンピックの質問に関連で伺います。知事は以前コロナに打ち勝った証しとして大会を開催したいとおっしゃっていました。しかし実際には感染者数は今も増加傾向にあり、この夏までのワクチン接種も間に合わないとみられています。そんな中で大会を開催することについて、都民や国民の間では感染拡大につながるのではないかという不安もあります。「多様性と調和」など、大会の掲げる理念はさまざまあると思いますけれども、このコロナ禍において大会を開催する意義、厳しい状況であっても大会を開催しなければならないというふうに考える、開催しなければならないという理由はなんなのか、知事のお考えをお聞かせください。 小池:それは何度も申し上げていますように、この東京オリンピック、2020東京大会でありますけれども、以前から申し上げておりますように「多様性と調和」、これを発信していく。そしてまた以前の、ちょうど100年前のアントワープ大会というのが第1次世界大戦およびスペイン風邪が猛威を振るったそのあと、直後に開かれているという点。それによって世界、日本に初めてそれはメダルをもたらすことになって、世界の気分も変えていくといったような歴史もあるということです。今、重点措置期間でございます。この間にいかに抑えられるかということが大きくものを言っていくと。だからこそ皆さま方にお願いをしているところであります。 それとワクチンについては、これはもう本当にゲームチェンジャーといって、世界でこれらの獲得と、それから接種が行われているところであります。それぞれの地域でさまざまな種類のワクチンや接種方法など報じられているところでございますけれども、医療機関、医療従事者、そして次は高齢者ということで接種が始まっていく。そのためにも今日、訪米しておられる菅総理も、このワクチンの確保ということについては、ぜひとも大会の開催に向けて、また何よりも国民の命、健康を守るという観点から確保の先頭に立って進めていただきたいと心から願っているところでございます。