大阪府・吉村知事が定例会見6月3日(全文3)夜の繁華街のリスクは東京と同じ
3月下旬にピークアウトしていたのではないか
なので、これは大阪の専門家会議でもやります。6月に専門家の方も入ってもらって分析はしていきたいと思っています。僕自身は、現段階では3月の下旬にピークアウトしていたんじゃないかというふうには思っています。つまり僕が、大阪-兵庫の往来をやめてくださいということを言ってた時期、東京オリンピックが延期が決まって、小池都知事がロックダウンと言ってた時期、あそこでピークアウトしたんじゃないかというふうに仮説を立ててます。 となれば、じゃあヨーロッパからわっと帰国して大きな感染の波が入ってきたわけですけど、その波も実はそこで抑えれてたんじゃないかという仮説が立てれると思います。とすれば、そのときにやってたことっていうのはどのぐらいだったんだろうかっていうのをきちんと分析して、そのときやってた行為において、いわゆるヨーロッパの波は抑えることができると、日本においては、ということになります。 じゃあ8割削減とか、全ての皆さんに家に、出ないでくださいとか、買い物以外は出ないでくださいとか、ああいった措置って本当に必要だったのかっていう、やっぱりそういった疑問も、疑問というか検証はやっぱりする必要があるだろうというふうに思っています。当時はしてなかったわけですから、してなくてやっぱり減ってきているということになるんであればね。明らかに下降曲線に入ってきてたわけなんですよ、緊急事態宣言が出されたときは。感染した日ベースでいくと。行政が確認するベースでいくと、ちょうどフィットするんですけど、感染日ベースでいくと明らかにもう少し前だったんじゃないかと、ピークがアウトするのは。そういった意味では、やはりここは冷静に分析する必要があると思っていますし、専門家の皆さんのご意見も聞きたいと思っていますし、僕はここを専門家でぜひ議論を戦わせてもらいたいなというふうに思っているところでもあります。
国の専門家会議も議論を戦わせてほしい
国の専門家会議でもいろいろ、4月1日にピークアウトしたんじゃないかとか、報告書は出ましたけども、もう少し厳密に議論を戦う形でぜひやってもらいたいなというふうに思っています。じゃないと、そこから学ぶべきことは非常に多いんじゃないかなと思っています。現に、もちろん僕もニューヨークとかヨーロッパの状況を目の当たりにしていましたので、ああいったことは絶対大阪で起こさせてはいけないと、あれが大阪で起きたら大変なことになるというふうに思っていましたし、実際そういう発信もしていましたし、これは十分起こり得たことでしたが、日本では起こらなかったと。 なぜ起こらなかったのっていうところのファクターXをやはり追究すべきじゃないかなというふうに思います。時期は少なくとも絶対分かるはずなので、そこはまず研究者間で確定させて、そのときまでにやっていたことってどんなことなんだろうというのを分析して、なぜ抑えられたんだろうかというのをちょっと分析する必要があるんじゃないかなと思いますね。それをやらなかったら今回みたいに、例えば東京アラートが鳴りました、今は30人ぐらいですけど、それがまた同じように40人、50人になってきたときに、ちゃんと分析がなかったらまた全部いろんな行動をやめてくださいということを繰り返すことになりますけど、果たしてそれで日本が持つんだろうかと。それこそ科学に基づいた対策というのをやるべきじゃないかなと僕は思っています。 なので、そこは大阪の専門家会議でも6月の上旬、中旬ぐらいにはそれも議題にした会議をやろうと思っています。それを踏まえて、じゃあもし次、大阪で、絶対増えてきますのでね、大阪でも。クラスターが出るときもあるし、増えてくるときがある。そのときにどういったことが必要なんだろうっていう対策の参考にぜひしたいと思います。一番簡単なのはもう1回全員ステイしてくださいっていうのが簡単なんですよ、政治家の判断としては。感染症対策という意味ではそれが一番有効なわけですから。でもそれって本当にどこまで必要なのっていうのは追究しないと、さっき申し上げたこっち側の、毎日の生活で生きている人たちの生活が成り立たなくなるから、そこの緊張感は政治家は強烈に持つべきじゃないかなと思います。