大阪府・吉村知事が定例会見6月3日(全文3)夜の繁華街のリスクは東京と同じ
資本主義経済が成り立たなくなる
ややもすると僕らって、やっぱり自分の生活がまず守られてるし、いろんなメディアの皆さんが日々発する報道というのは気にする政治家も多いし、その中で今日は感染症が何人出ました、何人になっています、新たになりましたとかなると、やっぱりそっちにぐっと振られるところがあるんですけど、でも本当にそれが国家のかじ取りとして正しいのかっていうのはきちんと判断しなきゃいけないんじゃないかなと。じゃないと見えないところで、さっきの命だけじゃなくて生活が本当にしんどくなってくるような人たちも出てくるわけなので、そこを全部給付金とか融資じゃ賄いきれないですから、やっぱり。資本主義経済が成り立たなくなると。 そういった意味で、感染の拡大爆発も抑えて、ニューヨークみたいにしてはならないというのを大前提としながらも、前回そうならなかったことの分析というのをきちんとやるのが責任じゃないかなと思います。それを大阪ではやっていきます。本来であれば国家としてやってもらいたいと僕は思っています。 もっと言うと、それである程度抑えられるとなるのであれば、じゃあ誰を守らなきゃいけないかっていう論点に僕は移っていくべきじゃないかなとは思っています。つまりお亡くなりになられた人というのはどういう年代で、ある程度分かっていますけど、どういう属性で、どういうところにいて、どういう人たちがお亡くなりになっているのかというのを分析すると、やっぱりかなり傾向が出てきますから、じゃあこの人たちの命を守るところに集中していこうよと。全員は守れないですよ、これは感染症があるわけですから。でも今までは全ての年代を含めて全部ステイしたわけですけど、それは本当に必要なのっていう、そっちの議論も僕は必要なんじゃないかなと思っています。 これを政治家が言うとリスクあるんですけどね。本当はまた起きたら同じように抑制していくというのをやれたら批判は受けないわけですけど、でもそれはかじ取りとして間違ってるんじゃないかなって僕は思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見6月3日 全文4に続く