大阪府・吉村知事が定例会見6月3日(全文3)夜の繁華街のリスクは東京と同じ
イルミネーション中止を決めるまでどんな議論があったのか
朝日新聞:朝日新聞社の多鹿の申します。御堂筋イルミネーションについてなんですけれども、予算2億円ということで少なくないと思いますが、予算の組み替えを今行っている中での実施の決定で、その過程でどんな議論があったのか、なかったのかお伺いできますでしょうか。 吉村:これは方向性なので、最終的に決まっているという状況ではありませんが、予算の組み替えの議論も含めて当然これは進めていっているところではあるので、最終決定ではないですけども基本的には進めていきたいと思っています。議論の過程としては、まずは光のイルミネーション、これは密になる環境ではないということと、そして非常にいろんな消費も落ち込んでいる中で、下を向いて歩くだけじゃなくて、やはり希望の光というか、まちを明るくしていこうよと。今、緑のランプを照らしていますが、イルミネーションが緑でできるかというのはちょっと今調整というか実務的に検討もしてもらっていますが、まち全体を明るく元気付けていこうよということで、このイルミネーションについては僕自身は継続をしたいというふうに思っています。大阪の松井市長も同じ考え方です。今後、関係者と協議していって最終的な方向性は決めていきたいと思いますが、今の方向性としてはそういうふうに考えています。 司会:次のご質問をお願いします。
商店街を支援対象に選んだ理由は
産経新聞:産経新聞の吉国と申します。商店街の需要喚起に向けた取り組みについて伺いたいのですが、まず今回、商店街という業態を支援対象として選ばれた理由と、あと今回の支援の狙いというのをあらためて伺えますでしょうか。 吉村:商店街については、大きなショッピングモールなんかもあるわけですけども、やはりそれぞれの個店、個店が地域に根付いているというとこもありまして、いわゆる地域のインフラのような要素を果たしている部分もあります。おじいちゃんおばあちゃんがよく商店街で買い物をして、そこでやりとりとかお話ししたりすることによって、ある意味元気になるというか、そういったいわゆる大きなお店だけにない魅力っていうのが商店街にもあるので、そういった意味では商店街自身が元気になることにもつながるだろうとは思っています。 そもそも国においても、商店街支援事業というのが国の予算にも入ってきていますから、ある意味それを踏まえた上での府の予算というふうにご理解をいただいたらいいんじゃないかなとは思います。国の予算で商店街支援というのが大きく出ていますので、その中でわれわれとしてもそういった地域に根付いた商店街をなんとか活性化していこうよと。そういう消毒液とか、いろんな追跡システムとかも採用していただいて、あるいはいろんなPRをすることで安全にお買い物をしていただける環境を整えていくということが最終的には最終の消費者というか、そういった皆さんの支えにもなるし、事業者にも支えにもなるんじゃないかというので、この商店街支援事業をやっているということです。