横澤夏子「自分の“甘える力”も育てていきたい」三姉妹の育児で気づいた、一人で抱え込まないことの大切さ【インタビュー】
●単独ライブや託児所は永遠の目標
――吉本の劇場に託児所を作るという目標も叶えられていて、ご苦労もあったのではないかと思います。 横澤:ネタの途中に赤ちゃんが泣いちゃって「すみません、すみません」って会場を出て行くお父さんやお母さんをいっぱい見てきて。私もベビーシッターの資格を持っているので、その時は大宮ラクーンよしもと劇場で、保育士さん三人と一緒にお客さんのお子さんを預かりました。ジャルジャルさんとCOWCOWさんも「へ~、やってるの?」と見に来てくれて、お母さんに「ジャルジャルさんとお子さんがタッチしてましたよ~」と伝えると、喜んでくださったりして。 本当は全劇場に作りたいですけど、やっぱり命を預かる場所だから、ルールが厳しいんですよね。でも、ネタ以外でも喜んでもらえるのは私たちも嬉しいし、子育て中にお腹の底から笑えることってあんまりないから、吉本と託児所のマッチングはすごくいいと思うんです。また機会があれば復活させたいですね。 ――単独ライブの宣言もされていましたね。 横澤:はい。「2035年に単独ライブをする!」と。でも、今は生活することだけで手一杯だから、2040年になってしまうかも…。長い目で見て、野望は来年や再来年ではなく10年後、20年後に置いておきたい。託児所や単独ライブは永遠の目標として掲げるつもりです。 ――お仕事しながらのドタバタ子育てはこれからも続きますね。どんなことを原動力にして毎日を過ごしていきたいですか? 横澤:最近は記憶も曖昧で、昨日の夕飯も覚えていないし、眠くて夕方までしか体が持たないような時もありますけど、それも含めて、もがいている今のことをちゃんと覚えておきたいです。いつか笑える時のために。懐かしい気持ちって尊いじゃないですか。だから、何年か後に思い出話がたくさんできるように。その時のために頑張るぞって、毎日自分に言い聞かせています。 取材・文=吉田あき